鬼が一晩で築いた石段
上を目指して登る人々
仏様に会いに行きます
杖を一本お借りします
鳥居の前で一礼をして
気持ちは既に天にある
足元の石を選びながら
ゆっくりと進んでゆく
険しい道を超えた先に
見えたのは柔和なお顔
大日如来像不動明王像
木漏れ日が静かに照す
仏様の足元で人は寛ぐ
心が穏やかなれば天国
心が荒ぶるならば地獄
生かされていることに
ありがたく思うのです
『天国と地獄』
立ち止まり教えてくれた
菩提樹の花の美しいこと
芳しい香りがすることを
開花の時期にまたおいで
優しい言葉をくれたひと
まあるい蕾がついていた
開花は来週になるそうだ
梅の色をした雨よお願い
菩提樹に咲く満開の花を
あのひとに見せて下さい
『降り止まない雨』
やるしかない
やるしかない
ひたすら走る
此処は何処か
行き止まりか
あきらめるな
どんなときも
突破口はある
天は見ていた
私は見上げた
一筋の光りか
蜘蛛の糸の色
『逃れられない』
透明で澄んだ湖面は
キミの瞳に似ている
水面に落ちる雨粒が
波紋となり広がった
ボクはただ見ていた
心の内に微かに響く
木漏れ日が恋しくて
キミの顔が見たくて
日々生まれ変わっています
今日より素晴らしい明日へ
思い描く未来へと向かって
一歩一歩進んでいるのです
強く望んだ思いがあります
分かるのはあなただけです
心に問いかけてみるのです
あなたが自身を認めるとき
もう賞賛は必要ないのです
あなたのままでいいのです
あるがままが美しいのです
『理想のあなた』