運命なんて信じないけれど、
『ここではないどこか』で、貴方と出逢えたら。
楽しそうに笑う貴方は、周りも笑顔にする。たまに困らせてしまう時もあるみたいだけれど。
怒った顔、泣いた顔、笑った顔。コロコロ変わる表情は、まるで子どものよう。
そんな貴方を、画面の中でしか見れなくなってどれほど経ったのだろう。隣にいるのが当たり前だった日常は、はるか昔の記憶。
『君と最後に会った日』は、何気ない日常すぎて覚えてないよ。
嬉しい時、照れた時、楽しそうな時、いつも笑顔のキミだけれど。
とても儚くて、いつか消えてしまうのではないかと思ってしまうんだ。
『繊細な花』
のようで、触れたら壊れてしまいそう。
早く大人になりたいと思っていた。
大人になれば、彼女ができて、結婚して、幸せになれる。漠然とそんなことを思っていた。
いざ『大人』と言われる年齢になってみて思う。
もっと子供を楽しんでおけばよかった。
子供でいられる時間は、あっという間だ。
だから全力で挑戦して、失敗して、思い切り泣いてみろ。
あの頃の自分に言ってやりたいと、
やっておけばよかったと、今ならそう思えるよ。
『子供の頃は』、大人がラクそうに見えたんだ。
そんな甘くないね、大人って。
他人に誇れる事なんて無いと思ってきた。勉強も運動も人並み、人付き合いだって苦手だ。仕事も上手くいかず落ち込んで帰路についたあの日、なんとなく真っすぐ帰る気になれず寄った本屋で、君と出逢えた。
話すことが好きで、よく笑う君がとても可愛かった。僕の何気ない話にも笑ってくれて、一緒に喜んだり怒ったり。コロコロ表情を変える君と話している時は本当に楽しくて、少しずつ自分に自信も持てちゃったりして、君を好きになるのに時間はいらなかった。
君を好きになったこと、君が僕を好きになってくれたこと、とても誇らしく思うよ。
今日この日を一緒に迎えてくれてありがとう。
純白のドレス、とても似合ってる。