ー優しさー
優しさはその人の個性で、良いところなのに、優しい人ってそれを認めてくれなくて、笑って否定してくる。
当の本人はきっと本当に自分が優しくないんだと思ってる。
優しさをなくしたい人もいるのかもしれない。
それが悩みの種な人もいると思う。
そんな人に向けて私は言いたい。
貴方の優しさは本物で、それが出来る貴方はとても凄い人。でもそう言われるときっとプレッシャーに感じたりするんだよね。
今までそうやって悩ませて、苦しめてきてごめんなさい。
貴方は、「偽善」だとか、「嘘」って言葉、感情に惑わされちゃう時があるんだよね。
相手の言ってくれた言葉を、疑いたくないのに疑ったり、「こんな思考回路の自分は優しくなんかないのに」って思うんだ。
でもそんなに思い詰める必要なんて全くなくて、いや、あるのかもしれないけど、貴方の優しさで助かった人がいるのは事実。
その事実は見えないことかもしれないけど、心が救われたって、見えないことでしょう?
感情を思ったように伝えられない事がある。
この気持ちを今まで伝えられた事はなかったし、、
そう、私から言いたいのは、
いつもありがとう。
優しさって、みんなにある事だろうけど、それを表に出してくれる人って、凄く勇気のいることで、とても凄いんだから、苦しいなら、疲れたなら、勇気を出して言ってみてね。
言いづらかったら少し、態度や行動に、こっそりでいいから出して、教えて欲しいんだ。
ーミッドナイトー
真夜中に突如現れた一つの光
あぁ、暖かい。闇夜を照らした。
炎よ、止まれ、静まるのだ。
光が燃料としたのは一人暮らしの私の家、
もうやめるから、これ以上はよしてくれ。
今まで冷たい光ばかりを浴びてきた。
暗い夜なんて覚えてないほどに。
青い光を浴び続けて身を滅ぼしました。
なのに、今目の前にあるのは赤い光。
もう息が苦しい。
最後に、父母に別れを伝えるべく、
本当に最期だけ、また青い光を浴びました。
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ミッドナイトは真夜中を意味する英単語ですね。
真夜中に突然、自宅で家事が起きてしまった彼女。
今まで真夜中もネット漬けで、ブルーライトを沢山浴びてきた彼女は、まともに自炊もしなかったので炎、火を見るのは久々だったようです。
しかし突然目の前に現れた炎は、もう逃げられず、死を覚悟するほどに…
彼女はネット依存症、それは本人も自覚していました。
それが罪だったのだと、罰が与えられたのだと思い、もうやらないからと許しをこいましたが、もう諦めて、
最期に今まで育てていてくれた両親に感謝をつたえる為、ネットを使い、メールで文を届けたのです。
ネットとは危険なもので、危ないものです。
火事が手遅れになったのは気づかなかったからなのでしょうか。
ですが、同時にとてもありがたいものでもあります。
遠く離れた大切な存在と言葉を送るなんて、大昔の人が聞くと驚いて腰を抜かすかもしれません。
真夜中、その時間の過ごし方は人それぞれですが、
貴方の人生を豊かにするものとなりますように。
ー安心と不安ー
「──あぁ、ようやく終わった、これでもう何か言われることもねぇ…一安心だな。」
そんな独り言を呟いたのは、自分の仕事が片付いた頃。
ただ1人、その場に立っている自分以外にはもう誰もいない仕事場には、どんよりとした空気が流れる。
初めは仕事が終わった時に快感を得ていたのに、最近では安堵が真っ先にやってくる。
俺は仕事上、1人で任務をこなしているから、歳も重なっている最近では任務遂行が不安になっているのかなぁと思っているが…
(にしても最近、毎晩風呂に入る割にゃーどうも臭いな…もしかしてこれが加齢臭ってやつなのか、?)
全く、恐ろしい話だ。考えるのはやめにして、もう暗いしさっさと帰ろう。
「────。、」
「──、───────!!」
なんだろうか、話し声が聞こえる。
2人の声。
いや、話し声というか、泣き声、叫び声だろうか…
聞こえる声は、方向的に仕事場の表に出たところのようだ。
俺は気になってそっちに行ってしまった。
「何だこれ。、」
「誰だ、誰がやったんだ!!」
さっきの2人の声が鮮明に聞こえた。
俺は位置的に背後から近づいた。
『コツ…コツ…』
コンクリートに革靴の足音が響いた。
泣き叫んでいた2人も、近づいてくる音にやっと気づいたようだ。
驚いた2人に俺は声をかけた。
「すまんな、こっちも仕事でやってるんだ。残業代なしに働かされてるこの大人に少しでも情をかけてやっておくれ。」
2人は声も出なくなっていた。
2人は不安を超え、恐怖をこえ、死を悟ったようで、諦めたくはないような歪んだ表情をしていた。
洗っても落ちないくらいの人の腐敗臭が染み付いたこの男は、自分の仕事がおかしなものとも思わず、疑わず、ただ、淡々と任務をこなす。
そう、この男は暗殺者であったのだ。
───end───
ここまで読んで頂きありがとうございます。
タイトルから随分と離れた内容になってしまいました
初めは職1つで生きていくのが不安で、なんとかやりくりして安心した毎日を送る、という男を書こうとしたのですが、思いつかずに段々と雲行きが怪しくなってしまいまして、結果もう、思い切って殺人鬼にしてしまいました。
少しずつでも、ストーリー性のある物語も書いていけたらいいなぁと思っております。
重なりますが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
ー逆光ー
学校の休み時間、窓際、仲の良い友達の机に集まり談笑をする。
窓のすぐ側にたっていた友達を見て私は笑う。
「凄い、まるで神様のように光っているよ。
逆光が眩しいね。」
ーこんな夢を見たー
今日、私はこんな夢を見た。
今までの幸せが無くなった夢。
友達の声を聞くのが好きだった、お気に入りの曲を聴くのが好きだった、音で感情を伝えたり、感じ取ったりする行為が好きだった。
それが、無くなった夢。
夢の中で私は音が聞こえなくなっていた。
夢都合によって自分が何を話しているのかはわかっていたのだが、周りの音が何一つなかった。
最近友達の声をあまり聞いていないことに気づいた。離れた場所に居る友達だから仕方ないのかもしれないけれど、私は友達の声を聴きに電話した。
何気ない、いつもの話。
今まであまり気にしてはいなかったこと、だけど、この幸せはちゃんと記憶に刻むべき大切な宝だということを教えてくれた。
今日、私はそんな夢を見た。