今日から色んな所で新生活が始まろうとしているこの頃。
私も遂に一人暮らしを始めた!
山積みになったダンボールを片付けていると、
「ヒュ〜」と、爽やかな風が部屋中に広がった。
一息つこうとカーテンを開けたら、そこには素敵な街並みと鮮やかなピンク色の桜の木が目に入った。
1つ深呼吸をして、
「よし、頑張るぞ!」
私の胸は希望と勇気で満ち溢れていた。
今日は舞踏会がある日…
あまり賑やかな場所は好みじゃないのだけれど…
招待状が来たから、気にはなるので行くことにした。
いつも近くにいるメイドさんと執事さん達に頼んで、どのドレスが良いか一緒に選んでもらった。
フワフワのレースの付いた空色のドレスに、真珠の付いた白いヒール。
舞踏会当日になって会場へ着いた。
綺麗な女性達が多くてちょっと自信無くなってきた…
いよいよ舞踏会が開幕して、透き通るような美しい音楽に乗せて踊り始めた。
だけど私だけお相手が居ない…
「ど、どうしよう…」
そうアタフタしていた時……
「私と踊りませんか?」
そう、声のした方を見ると、
爽やかな男性が礼儀良く手を差し伸べた。
「はい!踊りましょう!」
そう、私も手を取り美しく舞い上がった。
まだまだ舞踏会は終わらない…
夕陽が差している部屋に一人きり。
想い人はまだ帰ってきてない…
寂しい気持ちを押し殺して、ベランダで黄昏ていると、
「おーい!」
と、こちらへ手を振っている男性が見えた。
そう…彼が想い人だ。
ワクワクしながら待っていると、玄関のドアが開く音がした。
「ただいま」
「おかえり」
買ってきてくれたケーキを一緒に食べた。
2人の顔には夕陽が差していて赤かった。
気分が落ち込み続けて数年…気分が晴れる時間が少なくなった為病院へ。
「うつ病」だそうだ…
まさか私がうつ病になるとは…思ってもいなかった。
仕事も休まなくちゃいけなくなった…
動けない…辛い…苦しい…
なのに、誰も助けてくれない。
だけど、人に会いたくない…そんな矛盾の毎日だった。
きっと明日も…この気持ちが晴れることは無いだろう。
今日は彼女とデート!
めっちゃ楽しみにしてたんだ〜。
俺が先に待ち合わせ場所に着いて彼女を待っていると、
数分後に……
「お待たせー!遅れてごめんね💦」
の一言で彼女が現れた。
フワフワのミニスカートに白いシャツ、サラサラの黒いセミロング。
「可愛い…」
しか出てこなかった…
彼女と一緒にカフェへ行ったり、遊園地へ行ったりした。
帰ろうとしてた時に土砂降りに見舞われた…
「ヤバ…とりあえず俺ん家行こ!こっから近いんだ!」
急いで彼女の腕を引っ張って家へと連れて帰った…
自室へと戻ってきて彼女でも着れるような服を探して貸してあげた。
雨の音しか聞こえない、静寂に包まれた部屋の中で2人きり……
ココから先、何があるかはあなた次第。