彼とのデート…
最近一緒に居ても辛い気持ちしか出てこなくなっていた…
彼も同じ気持ちらしく、苦笑いが増えるデートになってしまった。
楽しいはずのデートが終わって、それぞれ帰宅しようとしていた所…
彼からの一言…
「別れよう…」
「…分かった…」
その一言しか出てこなかった私に、彼がまた口を開いた。
「大好きだった。」
そんな事…別れ際に言わないでよ…
今日は彼とデートの日。
集合場所に着いて彼と合流。
見たかった映画を一緒に見て、カフェへ行った後…
ポツポツと雨が降ってきた…
今日の天気は晴れだったはずなのに…
彼と急いで雨のしのげる場所へ避難した。
「雨止まないね〜」
なんて話してるうちに、周りに日が差してきた。
通り雨だったらしい…
ふと空を見上げたら綺麗な虹があった。
9月後半…
夏が終わり涼しくなってきた時期…
秋が始まったこの時、私は寒く感じた……
「はぁ、もう衣替えの時期かぁ…」
新しい長袖を買う為に街へ出た。
ヒューヒューと、寒い風が私の体を震わせる…
街は既にハロウィン仕様になっていて時が過ぎるのが早いと感じる。
今頃あの人はどうしてるんだろう……
明日はクリスマスだ…
だが、彼女も居ない俺にとってはつまらないクリスマスになるだろう。
窓から見える景色は白くて、街のイルミネーションがとても綺麗だった…
幼なじみの女子に「クリスマスのイベント行かないか?」と、誘いたいが…
嫌がられたらどうしようと考えていた時…一通のLINEが来た。
「ねぇねぇ、クリスマスのイベント…一緒に行かない?」
俺は即座にOKの連絡をした。
明日…俺の気持ちを伝えよう…
そう覚悟して布団に入ったのだった。
紅葉シーズンなので、紅葉を見ようと散歩していた。
周りには綺麗な、もみじ並木…
「綺麗だなぁ」なんて見惚れていると…
少し離れた所から俺の方に向かってくる1人の女性が見えた。
「え…もしかして○○君?」
彼女は俺の初恋の人だった。
何年ぶりなんだろう…未だに忘れられない想い人だった…
「会えてよかった〜!……あっ…」
「…え?…ふふっ」
つい本音が出てしまった…
微かに彼女の頬が赤い。これは日のせいじゃないかも。
「ねえ、この後時間ある?」
ここから俺の秋恋が始まった。