彼氏が最期に遺した、私へのプレゼント。
プロポーズしようと考えてたみたい…素敵なハートのネックレス。
私が最後に聞いた彼からの言葉が頭から離れない…
「大好き。」
彼の一言とプレゼントも…彼との思い出も、これからもずっと
大事にしたい…忘れない…って決めた。
一緒に浴衣を着て夏祭りに遊びに来た俺と彼女。
リンゴ飴にわたあめ…色々買って楽しんで居た時…
「わぁっ…!」
急に彼女がそう叫び立ち止まった。
「どうした?」
「下駄が…!」
そう足元を見ると、鼻緒が壊れている…
休憩がてらに下駄を直す為に近くの縁石に座った。
「すぐ直るから大丈夫」
そう言って下駄を直した後…
バーンって空が明るく光った。
びっくりして空を見ると、綺麗な花火が上がっていた。
「綺麗だねぇ…」
そう彼女が花火を見ながら言った。
「君の方が綺麗だよ!」
照れる様に笑う君の横顔を見ながら思った。
(この時間が止まればいいのに…)
友達以上恋人未満
私と彼みたいな関係…
今日も彼からのLINE、「今から会いたい」の一言…
急いで準備をして彼の住んでる高いマンションへと向かう。
いつもの場所に着いて、いつもと同じ事をする…
求められ、求め合う。
そんな関係…
事が終わって、ふと隣を見たら寝てる彼…
私の事は放ったらかし…好きだって気持ちも彼には届かない。
悲しくなる気持ちを紛らわす為にベランダで深呼吸をしてもなかなか気分が晴れない。
私の気持ちは泣いているのに、見下ろした夜景は晴れていてとても綺麗だった。
現代はとても忙しい…
移動に残業…家に居ても家事や育児。
休む時間も無いくらい忙しい。
働き続けるのは人間にとって酷なもの…
だから、たまには休んだって良いじゃん。
嫌な事から逃げよう……?
私が貴方を綺麗なお花畑へと誘ってあげる!
今日の空はどんよりとした暗い雲に覆われてる。
今の僕の心のようだ…
つい最近まで付き合ってた彼女から別れを告げられ、もう放心状態なんだ。
心が悲しみと寂しさで溢れかえっている時…外からポツポツと音がした。
「あぁ…雨降ってきた…」
空が泣くのと同時に、僕の目から涙が止まらなかった…
─── ○○ちゃん…幸せになってね… ───