一緒に浴衣を着て夏祭りに遊びに来た俺と彼女。
リンゴ飴にわたあめ…色々買って楽しんで居た時…
「わぁっ…!」
急に彼女がそう叫び立ち止まった。
「どうした?」
「下駄が…!」
そう足元を見ると、鼻緒が壊れている…
休憩がてらに下駄を直す為に近くの縁石に座った。
「すぐ直るから大丈夫」
そう言って下駄を直した後…
バーンって空が明るく光った。
びっくりして空を見ると、綺麗な花火が上がっていた。
「綺麗だねぇ…」
そう彼女が花火を見ながら言った。
「君の方が綺麗だよ!」
照れる様に笑う君の横顔を見ながら思った。
(この時間が止まればいいのに…)
9/19/2024, 11:19:32 AM