飛花

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8/29/2023, 11:30:19 PM

どうすればいいのだろうか。探しても調べても分からない。
わたしはあの人と一緒に居たいけれど、別にあの人の恋人になりたい訳じゃない。2人で居る時間が増えたらいいなって思うだけ、2人で居る時間が多い人を恋人と言うのならば話は変わるけど。
恋人がするものとされる手を繋ぐことやキスは一切したいと思えなくて、寧ろ気持ち悪いと感じてしまう。そんなわたしがあの人の恋人になるのを願うのは、失礼だと思うのだ。ただただしょうもない会話をして、互いに笑い合えればそれでいい。
いっその事、あの人に告白してしまえば楽なのだろうか。けれど、恋人になったときを考えると、ひどく気持ち悪くて、やっぱりあの人に感情を抱かない方が楽なのだと気づく。ただの友達の方が、ある程度の物理的距離を生むことが出来る。
歪な関係。それが1番楽だと気づく。友達ではないけれど恋人ではない。友達にしては近すぎるけれど恋人にしては遠すぎる。許される訳がない。でもやっぱり、それで居たいと願ってしまうのだ。





#言葉はいらない、ただ・・・

8/25/2023, 3:14:22 PM

楽々波(さざなみ)。連鶴の一種であるそれは、四羽の鶴がくちばし同士だけで繋がりあっている。連鶴の中では比較的簡単に作ることができるのに、出来上がってしまえば、何か難しいことをしていたように感じる。
わたしは今日も、親友たちと一生仲良くいれることを祈って、またひとつ楽々波を折った。





#向かい合わせ

8/24/2023, 2:00:49 PM

苦しさが溜まっていく。頑張れない、誰もそれに気づいてくれないからわたしが怠惰だということにされる。




#やるせない気持ち

8/23/2023, 3:00:19 PM

勉強しろ勉強しろ、とだけ言われて育ったわたしは、勉強できなくなった途端に失望された。にも関わらず、世間体を気にする母はそれでも勉強を強要した。それにわたしは疲れていたみたいだった。母が肉塊になっただけで、わたしは体の疲れが一気に流れ出た。気分が楽になったわたしは、肉塊を放ったらかしにして散歩をすることにした。
3時44分。世の中はとっくの昔に夜が更けていた。海風が、わたしの頬を撫で、涙を一緒に連れ去っていく。誰もいない海は、罪を犯したわたしを許すまじと、闇で包む。けれどわたしはそれとは正反対に、清々しい気分でいた。
どうしてあんな化け物と一緒に暮らせていたのだろうか。そう考えれば考えるほど、なぜか晴れ晴れとした気になってくる、涙は絶えないけれど。
わたしはようやく、人になれた気がした。




#海へ

8/22/2023, 2:04:05 PM

感情に-1をかける。言葉に表すと簡単。しかしながら、人が他人に抱く感情は簡単には変えられない。
プラスもマイナスも、符号がついたまま数値だけが変化する。符号が変わることは少ない。
ただ、符号が変わるときは、絶対値が大きく変わることはない。絶対値が大きければ大きいほど、符号が変わったときのその人との距離はグッと変わる。
好きの反対は無関心とはよく言ったものだ。




#裏返し

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