8/6/2023, 10:13:29 AM
「あっぢぃぃぃ」
汗でずぶ濡れの君はそう言った。汗を袖で拭うその動作は、嫌悪感を抱かれてもおかしくないはずなのに、わたしにはそれがひどく輝いているように見えた。
「んもう、そんなこと言いつつずっとテニスしてたんでしょ? 今日くらいやめといたらいいのに」
「いやーでもさ、もうすぐ大会近いから。今年で最後だし、手を抜く訳にはな。心配させてすまんな」
そう言って君はわたしの頭にポンと手を置く。そして、「あっつ!」と瞬時に手を離した。
「お前さ、ずっと外いたの? 頭熱すぎ」
「んー、テニスするの見てただけだし」
君は、やれやれと言いたげに俯いたけれど、その頬は赤らんでいた。
#太陽
8/5/2023, 12:12:16 PM
大晦日。煩悩の数、鐘が鳴る。107回、12月31日に鳴る。1回、1月1日に鳴る。煩悩は、どうなってもなくならない。
人間が生きるためには必要なものだから、仕方がないか。
#鐘の音
8/4/2023, 12:54:46 PM
電車の中でスマホゲームをする真剣な顔。授業中にぽかんとした顔をしつつもしっかり先生の話をする姿。部活をしているときの多彩な表情変化。
あなたの全てが好き。誰がなんと言おうとも。
#つまらないことでも
8/3/2023, 3:37:14 PM
「大好きだよ」「俺も」
愛を確認し合うふたり。まだ1ヶ月目。来月はどうなっているかな、仲がいいことを願いたいけれど、
恋は盲目。
#目が覚めるまでに
8/2/2023, 1:29:21 PM
青空だ。堅苦しいベッドの上から、ひどく大きな窓を通して外を見る。上の方の階だから、かなりの絶景だ。わたしが行ったことのある街並みが全て見えて、懐かしい気分になる。と同時に寂しくもなる。
もう行くことはないのだな、と。
#病室