『またね!』
ようふるあめ
ようふるあめ
ながぐつ
おじちゃん
しかめかお
かっぱの
おばちゃん
うかぬかお
えらいわ
かなわんわ
せっしょやわ
よけふるあめ
よーぉけふる
あめ
かさはあまもり
くつもなきよる
あーぁー
あ~~
ほんま
かんにんやわ
ほな、またねぇ~ トコトコ‥キュッキュ‥
『春風とともに』
ゆるり
ゆるりとね
ふと目覚めた
ゆるり
ゆるりとね
閉めきった窓
春風のささやき
ゆるり
ゆるりとね
揺れてる木々
実りゆくいのち
ゆるり
ゆるりとね
夢とも思えた
あなたの子守唄
ゆるり
ゆるりとね
『涙』
なにも
出来ない
哀しみを隠し
微笑むとき
涙がでる
なにも
持てない
苦しみを胸に
見上げるとき
星が流れる
『小さな幸せ』
人々は
更に絶望していた、
何より飢えていた、
でも
微笑み、慈しみ、
小さな幸せを
やっとの支えにして
生き抜いていた。
それが、
夏の朝が、
いつもの朝が、
忘れ難きあの日が、
一瞬に
全ての
慎しい
幸せを
消滅に
いたら
しめた
何故に
それでも、
人を信じれるのか、
自らを信じれるのか、
あぁ朝から虚しさが
込み上げてならない。
今、できること。
それはささやかでも
日常の生活の数々
1秒でも長く。
『春爛漫』
春かぁ...
キミと迎えるはずの
その頃のマッスの膨張痕
また、思い知るのだね
春は移ろう気圏層
想いを通さぬ液状土
或は拒みさすらう幻想か
春かぁ...
キミが輝くはずの
その頃のマチュエの錯綜
また、夢を見るのだね
春は河面に浮かぶ淡水泡
光りを通さぬ多面鏡
或は置き忘れの玩具か
春かぁ...
キミを包むはずの
その頃のインスピの拡散
また、惜別するだね
春は過ぎ去りし偶像絵
薄皮剥けた水草球根
或は風の奏でし葬送詩か
春かぁ...
ゆえに想うのだね
春かぁ...
ゆえに哀しいのだね
春かぁ...
ゆえに爛漫なのだね