Fui

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3/28/2025, 11:54:31 AM


『小さな幸せ』


人々は
更に絶望していた、
何より飢えていた、

でも
微笑み、慈しみ、
小さな幸せを
やっとの支えにして
生き抜いていた。

それが、
夏の朝が、
いつもの朝が、
忘れ難きあの日が、

 一瞬に
 全ての
 慎しい
 幸せを
 消滅に
 いたら
 しめた

 何故に

それでも、
人を信じれるのか、
自らを信じれるのか、

あぁ朝から虚しさが
込み上げてならない。


今、できること。

それはささやかでも

日常の生活の数々


1秒でも長く。


3/27/2025, 11:31:42 AM


『春爛漫』

春かぁ...

キミと迎えるはずの
その頃のマッスの膨張痕
また、思い知るのだね

春は移ろう気圏層
想いを通さぬ液状土

或は拒みさすらう幻想か


春かぁ...

キミが輝くはずの
その頃のマチュエの錯綜
また、夢を見るのだね

春は河面に浮かぶ淡水泡
光りを通さぬ多面鏡

或は置き忘れの玩具か


春かぁ...

キミを包むはずの
その頃のインスピの拡散
また、惜別するだね

春は過ぎ去りし偶像絵
薄皮剥けた水草球根

或は風の奏でし葬送詩か


春かぁ...

 ゆえに想うのだね


春かぁ...

 ゆえに哀しいのだね


春かぁ...

 ゆえに爛漫なのだね


3/26/2025, 10:18:54 AM


 
『七色』

きみはね...
僕の憧れ
決して
手繰れない
七色の糸

でも...
仄かに
瞬いてたんだよ

憧れは
真実
小箱の中の
押し花のように

3/25/2025, 11:12:35 AM



 『記憶』

僕はあの子と繋いでた手を離した

おさないの頃の後悔

僕は意中の娘に突然待ち場所を告げ
ひたすら待ち続けた

十九のせっかち
(来るわけないのに六時間待って帰った‥)

僕は恋い焦がれた歳上の女と落ち延び
暗闇の世界に沈んだ

二十代の嘆き

僕は疲れきった年下の若妻を奪いとり
また暗闇の中に置き去られた

三十代の失墜

…その僕がよ‥恋歌とはね‥
いとおかし… かな

3/24/2025, 12:24:08 PM


『もう二度と』

 あなたは

  裁かれた

 下僕たちは

  永遠に傍観している

 でも..そうなのか

 否。


 花は何のために咲く

  その美
  その時

 鳥の為にではない

 虫の為でもない

 彼らには見えない
  奴らにも見えない

 何を示すのだ

  安らぎか
  慰みか

 否。


 いつからか
 人の死を

  恐れている

 失うことが多過ぎる

  もう一度会える

 約束など

 誰もしてくれない

 愛していてもか

 否。



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