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3/23/2025, 10:47:12 AM


 『雲り』

雲り硝子窓の向こう

空から降りてくるのは

深々雪音の切なさ

冷たい小窓に 頬寄せて
溜息ついて感じてるよ

あの花にもあの川にも
同じ季節が来てるのね

もういつになく冬景色


雲り硝子窓の向こう

空から降りてくるのは

深々 雪音の切なさ

凍った窓に手を重ねて
涙流して見つめてるよ

あなたにもあの街にも
同じ季節が来てるのね

もういつになく冬景色

3/22/2025, 10:31:43 AM


『bye bye…』

さいごのみちは

かあてんゆれる

ふるいろうかの

ひとすじのみち

ぴたぴたぴたと

あゆみすすまん


3/21/2025, 11:44:36 AM



『君と見た景色』

 ありあけのうみ
 あいしたあなた

 ひとのよわさを
 かさねたおもい

「ここなのですか」

 えがをふるまう
 ひとびとのかげ

 あつさにこけた
 ろうばのなみだ

「そうなのですか」

 あのおかはいう
 なにもしらぬと

 このまちはいう
 はやくかえれと

「ここがすきです」 

 ざっとうがいう
 なにをいうかと

 ろじのしきいも
 それもそうだと

 ときのかねさえ
 はやくゆきなと


3/20/2025, 10:20:31 AM


『手を繋いで』

真白な時を駆け抜けた
脇目もふらず
ふるえる君の手を
握りしめ

やがて時は過ぎ
でこぼこな街並みへ
戻ってしまうんだ

「どこに向かってるの..」
「なにが待っているの..」

真白に移ろふ頃
さらに真っ白へと
覆われ始めた道

「....泣いちゃ
  ..いけなぃよ...」

真白の中に
...崩れゆく風景


3/19/2025, 10:26:25 AM


『どこ?』

丘の上から大空を仰いだ
空はどこまでも蒼く遠い

太陽は陰りなく純真なる
ままに希望を放っている

風は僕の涙を掬い上げる
君の薫りが僕を誘いだす

「リツどこに居るの?」
「いつ行けばいいの?」

君は静かに宇宙を取巻く
懐かしさ愛しさを感じる

君の優しい息が包み込む
ため息なのかとも思えた

このそよ風は君の呼ぶ声
君の願いそれとも孤独か

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