『大好き』

早咲き花の片想い
あの人のこと思うゆえ

ゆめ心地なのに
今宵の街は薄藍に染み
窓の露ごし見ゆる
きっと、春なのかなと


早咲き花の片想い
あの人のこと願うゆえ

ゆめ心地なのに
今宵の空は薄藍に染み
窓の露ごし見ゆる
きっと、春なのかなと


そっと泣き濡れて
咲いている

そっと紅らみて
ゆめ見てる

早咲き花の片想い
きっと、あの人のこと
慕うゆえ

『叶わぬ夢』


　なぜか
　わくわくして

　ポロポロと
　浮き出しては

　しずかに
　また沈みゆく

　ブルー

『花の香りと共に』

　青紫の子らの
　多いことだ
　きっとそぅ想える
　頃なのだろぅ...

　いつの間にか
　見つめてぃる僕

　そぅだ...
　あの時の香り
　転校してきた子

　静かで大人びてて
　でも懐かしいよふな
　瞳がキラキラして

　また..
　いつの間にか
　居なくなってしまう

　きっとあの子のように

『気分』

これでもか
これでどうだと
にくしみさま

どってことない
なんでもないよと
つよがりさま

だいじょうぶ
そばにいようかと
やさしささま

もうだめだ
だれかいませんかと
よわむしさま

気分しだいの
みなさまが
こんやもさわいでる

『心のざわめき』


　その実体とは

　魔術師なのか

　我が心まどい

　抱きて流血す

　而して姿なし

　窓から見える

　いち面の薔薇