星乃威月

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7/30/2025, 1:23:45 AM

ロシアのカムチャツカ半島付近で、M8.8の地震

7月30日 朝の8時25分頃に発生した


朝の9時頃、日本の太平洋沿洋に、津波警報が発令

予想津波到達時刻は、早いところで10時30分

津波の予想最大高は、3m



「逃げて……津波が来る」

テレビで何度も叫ぶ声


けど、届かない

伝わらない


悲しい、悲しい……

またここでも、人を失うのか……


今は、夏休みの真っ只中


海岸沿いの皆の事を思うと

涙が堪えきれないんだ


お願いだから、高い所に逃げて……

一刻も早く




ータイミングー

7/28/2025, 11:19:59 AM

ここは、どこだ……?

目覚めたら、木々がひしめきあう森の中
蝉が鳴く、鳥が鳴く
辺りは、水溜まりが点在して
気が付けば、彩りどりの光が差した

最初は、何の光だ?と思った
純白で透明な、天使が舞い降りるような
幻想的な光が差して
次第に光は広がってった

赤、橙、黄、
緑、青、藍、紫……
7色に分かれていったから
はじめは、オーロラか?と思った
でも、この森は、寒くはない

蝉が鳴くくらい、暖かな気候だ
ならば、この光は何なのだろう……?
手を伸ばすが、掴めない
掠りもしない、触れられないんだ
7色の光は、みるみる内に広がって
目には見えない空気と化した

消えたのか……?

見上げると、大きな大きな虹のアーチが
遥か高く、遠くの方へと、伸びてった

まさか、これって……

そうだ
俺は、何日もかけて
虹のはじまる根源を、見つけようと
遥々、森の奥まで潜り抜けてきた

虹の多発する森として、知られていたから
きっと探し出せるだろう、と
遥々遠くから、駆け付けたのだ

気の遠くなる月日を
俺は、ここで過ごしてきた
雨の日も、晴れの日も
獣たちが吠える夜も
一人で怯えながら、耐え抜いた
来る日も来る日も、腹を空かせて
やっとたどり着いた、虹のはじまり

俺は、そこで意識を失った

◇─◇─◇

気が付くと、そこは、俺の部屋だった
時間を見れば、朝の5時半
おもむろに、カーテンに手を掛ける
開けば、目の前に広がる青空

散々雨が降ってたから
久々の晴れ間に、ホッと一息が漏れる

幸運が呼び込むとは、この事だったのか……

夢だと知りながらも
日本晴れの朝を、清々しく眺めていた




ー虹のはじまりを探してー

7/27/2025, 3:07:04 PM

大都会
人の行き来が引っ切り無しで、車や人の騒音が絶え間ない
車のクラクション、エンジン音、人々の話し声に、笑い声──
どこもかしこも音だらけ
都会は、終わりのない巨大なオーケストラを奏でているようだ

先を急ぐ人ばかりで、他人なんか気にもしない
そんな雰囲気を醸し出すこの地で、まさか、こんなことになるなんて……


燦々と照り付く真夏の日差しに熱せられ、コンクリートが焼け付くアスファルト
車が行き交う熱風に、咳き込みそうになりながら、今日を歩く

汗が滴り落ち、喉がカラカラ
今にも死にそうな勢いだ


自販機は、どこだ?
コンビニは、まだか?


頭も湯だるあまりの暑さに、意識朦朧とする中
俺は、飲み水を求めて、さ迷い歩いた

意識がぼんやりして、朦朧とする
目の前が、クラクラ眩む……


だ、誰か……
誰か、助けてくれ……
俺はまだ、死にたくない……


心の中で、何度泣き叫んだ事だろう……
声にもならないうめき声では、周りの音で掻き消されるばかり
誰一人、振り向くはずもなかった

◇─◇─◇

……ここは……どこなんだ……?


気付けば、涼しい風が肌を掠める
清々しい空気が、身体中を巡る感覚に襲われていた

火照った身体が、徐々に冷えてゆく
まるで、涼しいプールに浸かってるかのよう……
徐々に呼吸も整ってゆき、体が楽になっていった


「……ブデスカ……丈夫デスカ……大丈夫ですかー?」


誰かに呼び止められてる声がする
ポンポンと、肩を叩かれてる感覚も……


「こ、ここは……」


目を覚ますと、見慣れない灰色の天井
沢山のコードが、体中を張り巡らしていた
心電図のような音が、耳元で絶え間なく響く


「気付かれましたか
 貴方は、道端で、気を失ってたのですよ?」


見上げると、救急隊員らしき人の姿
懸命に、口元の酸素マスクを支えてくれていた


そっか……気を失って、倒れていたのか……
声を上げる事もできなかったこの俺を、助けてくれた人たちには、本当に感謝する
嬉しい限りだ
もしかしたら、今頃、俺は、生死をさ迷っていたかも知れないからな……
けど、誰が知らせてくれたんだ……?



「もしもしっ!ひ、人がっ!人が、倒れたんですっ!
 き、救急車っ!救急車を、お願いします!」


話を聞けば、とある心優しい女性の声で、通報が入ったという
女性はたまたま、交差点の向こう側で、青信号になるのを待っていた
そこを、目の前で倒れ込む男の姿をたまたま見かけ、通報したという



「一命は取り留めました
 もう大丈夫です
 念のため、病院で検査を受けましょうね」


優しく問い掛ける救急隊員

◇─◇─◇

一連の話を聞き終わり、感謝の気持ちで、涙が溢れ出た


もし、どこかで、何かが欠けてたら……
俺は、とっくに死んでいた事だろう


通報してくれた通行人の発見も、救急車の早急な処置も……
何より、周りに人がいなければ、俺は、どうなっていた事か……
想像しただけで、恐ろしさが込み上げた


もっと、人に感謝しながら、今を生きよう
今後の俺のためにも、周りの皆のためにも……


そう心に決めた




ーオアシスー

7/27/2025, 3:00:06 AM

一筋の純粋で透明な滴り落ちる雫
とても儚く、切な気な

悲しくて切なくて
溢れる感情が治まらない

溢れ出る思いが込み上げて
堪えきれずに涙流れた

涙の後も、切なくて
ツラい気持ちが溢れ出て
何度も何度も泣きわめく

心が晴れぬ
やり場のない思いに胸を駈られ
更に更に涙が溢れ出た

涙の枯れる時は来ないのか?
と思えるほど
永遠とも思える時間を泣き叫ぶ


泣き疲れた早朝
おもむろに外へ出る

昨夜の雨に打たれながら
ひっそりと芽を出した
露に濡れたままの二葉の姿

次第に朝日の日が差して
キラキラと光輝く姿に
胸を打たれた




ー涙の跡ー

7/25/2025, 11:07:23 AM

ジリジリと

肌を焦がす真夏の太陽

蝉がミーンミンミンと

鳴いてる中でも

羽織った半袖靡かせて

ヒラヒラ、ハタハタと音を立て

自転車漕いで、駆けてくる


熱中症警戒アラートが発令されて

どんなに暑い昼間でも

心の芯まで冷めゆく夕立

雨風に打たれたって

君は、ヒラヒラ、ハタハタ

半袖を靡かせて、駆けてくる


受験生でしょ? 忙しいんでしょ?

わざわざ会いに来なくても……

言いかけても、君は無視して

ヒラヒラ、ハタハタ

羽織った半袖を靡かせて

私に会いに、駆けてくるんだ


愛しいよね?切ないよね?

大盛況の花火大会の日にだって

ヒラヒラ、ハタハタ

羽織った半袖靡かせて

自転車漕いで、駆けてくる


愛しいね、優しいね

半袖王子の名があれば

きっと君の事を言うだろう


ヒラヒラ、ハタハタ

今日も自転車漕いで、漕いで

君は、半袖靡かせて

駆けてくるんだ、駆けてくる


星降る夜にも、晴れ渡る朝も

私の事を思い出して

ヒラヒラ、ハタハタ

駆けてくる


愛しい愛しい、半袖王子

愛してるよ



ー半袖ー

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