星乃威月

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4/6/2025, 4:02:09 AM

目で追うのが やっとで

近くに来れば ドキッとして

あなたの匂いがする度に 胸がキュッとなる


手を伸ばしたくても 触れたくても

あなたに嫌われそうで ジッと我慢


あなたの声が聞こえる 笑い声が聞こえる

あなたの笑顔を見てるだけで

こんなにも幸せなのに


なんだろう この感情は──




ー好きだよー

4/5/2025, 4:02:28 AM

たった一人で 根を生やし

たった一人で 枝を伸ばし 

たった一人で 長い冬を 堪え忍んで

たった一人で 花咲かせ

たった一人で 満開に

たった一人で 花散らし

たった一人で 青々とした 葉を生やし

たった一人で 葉を 紅葉させては

たった一人で 散ってゆく


また 長い長い冬を 堪え忍んで

たった一人で 返り咲き

たった一人で 儚く 散りゆく



なぜ 人は

桜を 人に見立てて 逝くのだろう


可憐に咲いて 可憐に散りゆく 桜の生き様も

尊く 儚いからだろうか



桜は いつ見ても美しい

いつの時代も 人の目を 引き付けて止まぬ




ー桜ー

4/3/2025, 11:20:02 AM

咲き誇る桜 桜吹雪


舞い散る花びら 追いかけて

たどり着いた先には 後ろ姿


これは 恋なのか トキメキなのか……


吹き抜ける風

目の前が サクラ色に染まる


目が離せない

今 離せば 消えてしまいそうで──


現実なのか 幻想なのか……


花の匂いに 惑わされ

世界が 一瞬 歪んで見えた




ー君とー

4/2/2025, 11:48:30 AM

こぶし突き上げ 大声で叫ぶ


『イケーッ!やったれー!!』

『負けるなー!頑張れー!』


大きな声援 大きな歓喜


握り締めたこぶしに 力がみなぎる

胸も熱くなる



──スポーツ


一言でいうのは 簡単だが

数えきれぬ程の熱いドラマが 存在する


主人公は あなた


優勝を手にし

空に向かって 歓喜を上げるのは 誰だ



ー空に向かってー

4/1/2025, 10:57:32 AM

「はじめまして 妖精さん
あなたのお名前は 何ですか?」


目の前に 突然現れた妖精

姿は真っ白で 景色が透けて見えた

小さな羽を必死に羽ばたかせ ヒョコヒョコと動いている


何か ジェスチャーをしてるようだ

必死さは伝わってくるが 何を伝えてるのか 分からない


「ごめんなさい 妖精さん
私には あなたが何を伝えてるのか 分からなくて……」


それでも 何かを必死に伝えてる妖精──


どうしよう……



未知との遭遇 初めての体験

他に相談できる人もいなくて……

困りに困った挙げ句


「ごめんなさい 妖精さん
私には 力になれそうにないわ
どこかで 他の人の手を借りてちょうだい」


窓の外へと 妖精を移動させようとした

が 触れる前に 手をすり抜けた


何かの間違いかと思い 目を疑った

触れた感触は どこにもない


それでも尚 妖精は 必死に何かを伝えている

困り果てた私──


「今夜はもう遅いし…… とりあえず 寝ましょうか」


妖精に語りかけ 部屋の明かりを消し ベッドに潜り込んだ



暗闇の中を 泡白く光る 妖精

あっちへ こっちへ…… まるで 雪が踊ってるよう


妖精って 寝ないのかな……


ボーッと眺めてる内に いつしか眠りに落ちていた



──翌朝

あれは 夢だったのだろうか?

どこを見渡しても 白くて小さな姿はない


消えちゃったのかな……

ヤバい! ボーッとしてられない!!


いつも通り 支度を終え 学校に向かう



今日から4月 クラス替えの日

朝から晴天の空──


何かいい事 ありそうな気がした




ーはじめましてー

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