星乃威月

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4/3/2025, 11:20:02 AM

咲き誇る桜 桜吹雪


舞い散る花びら 追いかけて

たどり着いた先には 後ろ姿


これは 恋なのか トキメキなのか……


吹き抜ける風

目の前が サクラ色に染まる


目が離せない

今 離せば 消えてしまいそうで──


現実なのか 幻想なのか……


花の匂いに 惑わされ

世界が 一瞬 歪んで見えた




ー君とー

4/2/2025, 11:48:30 AM

こぶし突き上げ 大声で叫ぶ


『イケーッ!やったれー!!』

『負けるなー!頑張れー!』


大きな声援 大きな歓喜


握り締めたこぶしに 力がみなぎる

胸も熱くなる



──スポーツ


一言でいうのは 簡単だが

数えきれぬ程の熱いドラマが 存在する


主人公は あなた


優勝を手にし

空に向かって 歓喜を上げるのは 誰だ



ー空に向かってー

4/1/2025, 10:57:32 AM

「はじめまして 妖精さん
あなたのお名前は 何ですか?」


目の前に 突然現れた妖精

姿は真っ白で 景色が透けて見えた

小さな羽を必死に羽ばたかせ ヒョコヒョコと動いている


何か ジェスチャーをしてるようだ

必死さは伝わってくるが 何を伝えてるのか 分からない


「ごめんなさい 妖精さん
私には あなたが何を伝えてるのか 分からなくて……」


それでも 何かを必死に伝えてる妖精──


どうしよう……



未知との遭遇 初めての体験

他に相談できる人もいなくて……

困りに困った挙げ句


「ごめんなさい 妖精さん
私には 力になれそうにないわ
どこかで 他の人の手を借りてちょうだい」


窓の外へと 妖精を移動させようとした

が 触れる前に 手をすり抜けた


何かの間違いかと思い 目を疑った

触れた感触は どこにもない


それでも尚 妖精は 必死に何かを伝えている

困り果てた私──


「今夜はもう遅いし…… とりあえず 寝ましょうか」


妖精に語りかけ 部屋の明かりを消し ベッドに潜り込んだ



暗闇の中を 泡白く光る 妖精

あっちへ こっちへ…… まるで 雪が踊ってるよう


妖精って 寝ないのかな……


ボーッと眺めてる内に いつしか眠りに落ちていた



──翌朝

あれは 夢だったのだろうか?

どこを見渡しても 白くて小さな姿はない


消えちゃったのかな……

ヤバい! ボーッとしてられない!!


いつも通り 支度を終え 学校に向かう



今日から4月 クラス替えの日

朝から晴天の空──


何かいい事 ありそうな気がした




ーはじめましてー

3/31/2025, 10:30:13 AM

卒業式 に 離任式

別れあり 涙あり

3月は別れの季節だ



別れがあれば 出会いもある

別れは惜しいけど

"再会" を 期待して



"bye bye ..." ではなく

"さようなら" でもなく

また会える日までの 暫しの別れ──



涙を堪えて 元気よく 笑顔で

"またね!" と 大きく手を振った


"また 必ず会えるよね……" と 期待して




ーまたね!ー

3/31/2025, 5:16:57 AM

降り積もった雪を溶かし
真っ白な景色に 彩りを与える


北風から南風へ
空の青さが 深くなってゆく


日の長さは延び 暖かさがもどり
枯れた草木に 淡い緑の芽が伸びる


人々の目も
下を向く風景から 空を見上げる景色へと 移り変わって──



ある日 少女がやってきた

長い髪をなびかせて 靴音を鳴らしながら


彼女は言った

「あなたには才能がある
だから 私と一緒に やろう?」


半ば強引に付き合わされるがまま 俺たちは伴奏を組んだ



学校の音楽室

風とともに舞う花びら 奏でる旋律──


日々 練習に付き合わされるに連れ
春風とともに 俺たちの気持ちも 駆け抜けてった




ー春風とともにー ~四月は君の嘘 より~

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