(届かないIloveと三年IloveとこれからのIlove)
三年生の春、桜の木のしたで私はふられた。
どうして?貴方をこんなにも愛していたのに。
どんだけ愛のの言葉を嘆いても届くことはなかった。
それから私は恋をすることがなくなった。いや、"出来なくなったのだ”。
どれだけこくられても私の心には届かなかった。
そんなある秋の放課後、私は同級生の一人、玲に告白された。
私はふった。
でも、次の日もまた次の日も私に告白をし続けた。
「どうして私にいつも告白するの?」
彼はこう答える。
「君に三年間片思いし続けてたから諦めたくなくて………僕は川満さんの心の優しさにひかれたから……」
頬をリンゴのように赤くする玲を目の前に私は何かが届いたような気がした。
私はこの時分かってしまった。
"これから始まるIloveがある”と
(新しい街)
俺は街が嫌いだった。好きになれなかった、あんな街。
学力主義で常に俺の上には俺の嫌いな奴がいる。どれだけ頑張っても越せることはない。
だからリセットする。
俺は役所に申請書を出した。
市役所の人は「本当に良いんですか?」と何回もといていた。
そして、俺は新しい街に引っ越しすることが出来た。
新しい地元はみんな優しくて、学力主義ではない。でも、労働があった。
ここに入ったら義務で皆にお届けものを取り回収するのだ。
とても疲れてしまい精神的にも病んでしまった。
俺はまた、新しい街を申請した。
「えっと、次は大腸の街に行くでよろしいですか?」
「はい」
さて、新しい街へ行こう。
(優しさのお洗濯)
私はどんなものも洗濯する洗濯屋。今日もお仕事をしに外へ出掛けます。
外はあいにくの雨。
水溜まりに入る「ポチャン」という音。どうやら依頼主はそこにいるようだ。
「こんにちは」
私がそう言うとびしょ濡れの少女は振り向いた。
「辛い………辛い」
そんな言葉を繰り返す少女。
「辛かったんだね。そんな辛さを私がお洗濯てあげる」
そう言い私は作業に取り掛かった。
優しさの石鹸で、優しさのタオルで、優しく話を聞きながら丁寧に拭いた。
そうすると、少女は自然に笑顔になった。いつものまにか天気も雨から晴天へと変わっている。
笑顔になった少女は私へ言った。
「ありがと。心お洗濯のアライグマさん!」
私は少し照れ臭くなった。