無意味
俺は夜の世界で暮らしている。太陽など存在しない。ただのアーク灯みたいなものがポツポツあるだけだ。
すると、扉から誰かの声がした
「遊ぼ!!」
「怖い」
俺は言った。
「怖くないよ」
扉の向こうからそう言われた。
「朝日が嫌い」
「僕は好きだよ」
俺は少し扉の隙間からのぞいてみた。すると、一人、懐かしの友達が笑顔で待っていた。
俺の存在に気づくと友達は俺に向けていった。
「遊ぼ!!」
ああ、現実逃避をしても意味がないのだと改めてしった
1000年一緒
春の匂いが街をおおう4月。
私はずっとスマホの画面に手を動かしていた。
「はぁー、蓮君に会いたいなー」
私の彼氏の蓮はカッコいい王子様のように完璧なのだ。
LINE
そんな音につられ私は画面に目を戻した。
「16時に噴水でまってる」
そんなことを書かれている画面に目を光らせ急いで準備した。
「おまたせー」
彼がいる噴水に手をふった。
彼のところに行くと彼は一言こう言った。
「別れよ」
その言葉に私は理解が追い付かなかった。
こんなに………こんなにも愛してるのに!
彼に血を顔につけて私は思う。
「フフ、これで1000年一緒にいられるね」
(飛べるブランコ)
崖のところにある古いブランコ。私はいつもそこでブランコをこいでいた。
ブランコは空を飛んだようになれるから。自分が孤独な人間でないように思えるから。
いつものように夕日を見ながらブランコをこぐ。
なんだか、夕日が手に届きそうだった。
暖かくて、ぽかぽかしてる夕日。
私は手を伸ばし空中に浮かんだ
旅路の拾い物
俺は旅人だ。いつもいつも、長い旅をしている。
ある日、俺はこういうビスケットを拾った。「友
情」と書かれていた。
また、次の日にはチョコレートを拾った。「愛情」と書かれていた。
さぁ、まだ続く人生の旅路を歩こう。
貴女に届いたでしょうか?
もしもし
元気にしてるか?俺は天国で元気に暮らしてるよ。いつも、笑って俺のしょうもないギャグに笑ってくれる実咲が大好きだ。
もしも、この手紙が届いたのならば
"俺はずっと君のことが好きでした“
言うのが遅いだろうけど聞いてほしい。12年間ずっと片思いし続けてた。
出来れば、貴女に届いてほしい手紙でした。
でも、届くことはないでしょう。
さようなら
この届けたい手紙と共に俺を忘れ去ってくれることを願っています。