この世の中は
『ないものねだり』で
発展繁栄したようなものだよね
太古に火を操れるようになったのが始まりかな
ドラえも〜ん!っておねだりして
ポッケから便利なモノをなんて
現実にはありえない
工夫し発明して人類は文明の益を手に入れ尽くしてきた
世界飽和状態になってきたって?
いえいえ
尽きないんだよ
これがさぁ
次から次へと
有るのに無いんよ
今が当たり前になるから
便利だけど不便
幸福なのに見えなくなる
もっと欲しくなる
さらに欲しくなる
ないものねだり
繁栄を続けられるのか
滅亡へと落ちてるのか
どっちにしても
止まらないんだよ
人類の
『ないものねだり』はさぁ
【ないものねだり】
相手の顔色を伺って
毎日を過ごしている
機嫌が良さそうだからと
ニコニコ話しかけると
相手の顔は嫌そうに歪む
相手は好きなように動き話し
相手は好きなだけ愚痴を垂れ流す
私が反応すると相手は何故か
斜め上の解釈をし勝手に傷つき
怒り出し憎しみの塊を投げつける
私は逆らうことができない
心の中で震え怯え密かに憤怒する
私はバカみたいに盲目的に
相手の望み通りに反応する
相手の望む言葉を与え続ける
私はバカみたいに待ってる
昔みたいに暖かく包み込む貴方を
私はバカみたいに期待してる
優しく微笑み愛を語る貴方を
そんなことは
もう二度と
ないのに
バカみたい
ほんと私はバカだ大バカだ
私は傷つき尽くした
心と身体を心許無く抱きしめ
のろのろと
喧騒が広がる外へ
重い扉を開けた
自分の心の赴くままに
視線を上げれば
不自由な自由は近くにあったのに
孤独を怖がる昔の私はバカみたい
戻らない愛を待つ私はバカみたい
風が髪を揺らし視界を揺らす
そっと髪を耳にかけ
冷たい石畳に一歩踏み出した
【バカみたい】
スリー、ツー、ワン、ゼロー!
スリー、ツー、ワン、ゼロー!
スリー、ツー、ワン、、、、
だ、だめだ!
どんなに勇気を振り絞っても
どんなに前を睨みつけても、、
3、2、1、0ー!
3、2、1、0ー!
3、2、1、0ー!0ー!0ー!
なんて自分は臆病なんだろう
なんで自分はイケてないんだろう
自信満々な自分になりたい
プラス思考な自分になりたい
ゼロー、0ー!
勢いよくフライパンをクィック良く回して、ホットケーキを空中でくるりと裏返した
「パパ、すごーい!」
幼稚園に通い始めた可愛い娘が
目を輝かせパチパチと手を叩いた
ふ〜〜っ、
パパの威厳は保てたな!
【0からの】
姉ちゃんが義実家の急用で
独り暮らしの僕のアパートに
幼稚園児の姪っ子を
二日間預かってくれと
強引に置いていった
人見知りで女の子も苦手な僕
幼稚園児の姪っ子にどう対応すればいいのかしどろもどろ
そんな僕を君は屈託のない笑顔で
お兄たんと足に絡み懐いてきた
僕はさっきまで楽しんでいた
ゲームの続きをしたかったのに
なぜかおままごとごっこのパパ役をさせられている
僕は大学のレポート作成をしたかったのに、なぜかお姫さまのお絵かきを一緒にさせられている
僕は掃除をしたかったのに
狭いワンルームの中でかくれんぼ
なぜか毎回鬼をさせられている
君がお腹が空いたとホットケーキが食べたいとおねだりをされ
僕は台所に立たせられている
君は眠くなったのかママぁママぁとぐずり出し僕を困らせ、今は僕のひざ枕にしがみついて寝ている
人見知りで女の子も苦手な僕
姪っ子はそんな僕を屈託のない
笑顔でお兄たんと懐いて無邪気に翻弄してくる可愛い姪っ子
これから
いろいろな出来事が起こり
理由あって姪っ子と
二人暮らしをする事になるのだが
それはまた別のおはなし
これは君と僕(しもべ)の
物語の始まり
【君と僕】
反発しながら
君とオレは
人生の同じ道を歩いた
家が隣同士ってだけで幼なじみ
そしてライバルになった
少しでも君より高く上へ
君と離れれば落ち着くのに
あえてそばにいて刺激し合った
反発しながらも
時には手をとり難局を切り抜けた
いつしかオレは君を失うことを
怖れるようになってしまっていた
君は呆れながらも
高慢な態度で小さく微笑んで
耳の熱さを隠せないまま
オレの手を握り返した
幾星霜流れても
君と一緒に
憎らしくて愛しい
君と……
【君と】