憂愛

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12/5/2025, 5:18:46 PM

目に入るもの全てが
やたらと眩しくて
みすぼらしい心は、余計に萎んだ。

自分に似合わない場所だらけの社会
全てが大嫌いで、羨ましかった。

こんな心でも
こんな顔でも
こんな汚れを持っていても
「綺麗」って言って。

叫べないSOSは社会に飲み込まれていって
私から私が消えた。

12/4/2025, 3:11:01 PM

私が、何十年後かの私に託した手紙。
「大人の私。どうか、この恋をずっと覚えていて」


長い空白の間に出したことさえ忘れた手紙。
受け取ったときに、ほのかに香った
あの頃、焦がれたあの人の香水。

記憶の中に閉じ込められていた私が、ようやく笑った。
「やっと届いて嬉しい」と。

今日だけは、愛しい人の隣で
あの頃の恋を、抱きしめさせて。

                 【秘密の手紙】

12/2/2025, 3:49:30 PM

さあ、開けてみて。
私があげたプレゼント

中身を早く、その手に掴んで
綺麗に整えた最高の顔を歪ませて。

心を込めて詰めてあげたの
長年溜めた、殺意と怒りを

精一杯、包んだの
口にしたことがない、あなたへの罵倒を

ほら、たっぷりと味わって。
私の心の裏の奥

「驚いた」なんてとぼけないよね?
だって、あなた、この私も知ってるもの

あなたが、その手で叩いた私
あなたの口で、傷つけた私
あなたが心を抉った私

ほらね、よく知っているでしょう。

                 【贈り物の中身】

11/10/2025, 3:06:18 PM

心に空いた大きな穴は
どんどん蝕まれていって
私を人間から、物体に変えた。

「寂しい」
その一言を心の奥の奥から伝えられる相手がいなくて
その一言を正面から受け止めてくれる相手がいなくて
私は私を殺して、大人になった。

孤独だと認めたくなくて
孤立していると信じたくなくて
「大丈夫」と言い聞かせ続けた、あの頃。

心はずっと前に、死んでいた。

11/5/2025, 3:15:59 PM

この瞬間が永遠に続きますように。

子どもと大人の狭間の中で
そう願った時が、たしかにあった。

小さくて重いその願いは
勝てない圧力で踏みにじられてしまったけれど
今でも胸を焦がす、大切な記憶。

小さな世界の中で、たったひとりだけが大切だったあの頃。
弱くて
情けなくて
無力で
何も持っていなかったけど
一番、私が私らしい恋をしてた。

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