れもん

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9/28/2025, 3:09:42 PM

永遠なんて、ないけれど

ずっとずっとこの時間が続けばいいのに
そう思っていた時間はいつのまにか遠い過去

無邪気に友達と毎日のように遊んでいた子供の頃、
県外で一人暮らししながら、
勉強、バイト、毎日のように友達と遊び、
軽音楽部の仲間と練習して、舞台に立った、
私にとってまさに青春時代と呼べる大学時代、
大学を出て、もう10年以上になる

初めて恋人と付き合った甘い恋愛の日々、
結婚してみんなに祝福された新婚生活、

どれも過ぎ去ってしまった素敵な思い出たち
2度と戻ってくることはない青春のかけら

今、娘は1歳半になる
愛しくてたまらない可愛い娘だ
私にくっついて離れないこの小さな手も、
ずっと小さなままではいない
いつか私の手など必要ないほどに
立派に成長して巣立っていくのだろう

時の流れは残酷に、ただ淡々と進んでいく
それは、とても儚い
その渦中にいるときは、
この時間が終わるなんて思いもしないのだから
終わってしまって、その時間の大切さに気づくのだ
人はなんて悲しくて、儚い生き物なんだろう

だからせめて、
永遠には続かないこの時間の幸せを、
噛み締めながら前を向いていく
きっと未来には別の幸せが待っているのだから

9/19/2025, 11:24:06 PM

秋色

服屋さんに秋の色の服が並んでいて、
そういうところから視覚的に、
少しずつ秋の訪れを感じた。
まだまだ暑い日が続いているので、
終わらない夏だと感じていたけれど、
気がつけば9月も中旬、暦の上ではもう秋なんだ。

紅葉の色をしたカットソーに目を奪われて、
ついつい買ってしまったり、
夏が好きな私だけど、
なんだかんだ秋の訪れをうきうきと待っているらしい。

9/6/2025, 9:46:26 PM

誰もいない教室

昼間は騒がしい教室も、
夕方になって子供が帰った後の教室は、
静まり返っている。
ただ、子供達の机と椅子が、
寂しそうにたたずんでいる。

中学3年生の担任の先生が、
卒業式の前日、夜に教室で一人、
黒板に素敵な黒板アートと、
クラス全員の名前を書いていた。
「何度怒ったか分からないし、
トラブルが起こった時に何度も悩んだ。
でも、この子達からもらったものも、
数え切れないくらいある。
それも、明日で最後なので」
そう言いながら、その担任の先生は
誰もいない教室で微笑んだ。

その担任の先生の微笑みは、
誰もいない教室の机や椅子と同じように、
少し寂しそうな微笑みだった。

9/5/2025, 6:19:33 PM

信号

急いでいる時の運転で、
赤信号がとても長く感じてしまう。
焦っているから、イライラしたりする。
少し早く出たらいいだけの話なのだが、
私は昔からどうもそれができない。
ある種の病気なのかもしれない。
時間ギリギリまで何か用事をしていないと
気が済まないのだ。

時間に余裕がある時の赤信号は、
別になんとも感じない。
同じ赤信号でも、
状況によっては気持ちの持ちようが
全然違ってくる。

明日こそは時間にゆとりを持つぞ!
と、今日も望みのない目標を立てながら眠りにつく。

8/23/2025, 10:17:50 PM

遠雷

近年雷が鳴る日が多くなったような気がする。
スコールみたいな短期間の土砂降りも同様に。
原因の一つは地球温暖化らしい。
やっぱり地球は変化しつつあるんだ。

子どもの頃は雷が鳴るのはなんだか珍しくって、
遠くで鳴る雷を見ながら、
すこしドキドキしながら、
それでいてちょっと怖いもの見たさで楽しみながら、
空から落とされる光の線を見ていた。

大人になった今、
仕事中に何度も落ちる雷の音に、
ビクビクしながらパソコンを打っている。

雷は地球から人間への天罰なのかも。
地球をダメにしていくことに対して、
物凄く怒ってるんじゃないだろうか。
地球温暖化が止まらない現在、
怒りの雷も鳴り止まない。

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