れもん

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8/20/2025, 1:44:48 AM

なぜ泣くの?と聞かれたら

私はよく涙が出る。
悲しい時、悔しい時、
腹が立った時、感動した時。
その時に「なぜ泣くの?」と聞かれると、
「分からない」と答えてしまう。

別に泣きたくて泣いているわけではないのだけど、
感情が昂って、一線を越えると、
勝手に涙が出てくるのだ。
できるのであれば、泣きたくはないし、
誰か涙の止め方を私に教えてほしいくらいだ。

特に子供が生まれてからは、
小さい子供が亡くなるニュースを見ると、
涙が頬を流れる。
人生経験を経るごとに涙腺が緩むとはこのことか。

色んな経験を通じて、
色んな立場から物事を見れるようになって、
色んな視点から考えられるようになった。
涙を流すのは、誰かに寄り添えるようになった証。
そう思えば、涙を流すのもなんだか悪く無いような気がしてくる。

8/18/2025, 12:45:32 AM

終わらない夏

お盆もすぎて、夏休みも残り数える程度。
夏がようやく終わろうとしている。
でも、今年の夏は暑すぎて、
35度越えの日なんて日常茶飯事。
今だに暑さはとどまることを知らず、
9月も最早夏模様。

私が小学生の時、
夏休みが終わる頃には、
夕方に祖父母と夕涼みをして、
電線に停まる烏の群れを、
拍手で追いやって遊んだ。
外に椅子を出して、うちわで扇ぎながら、
飛んでいく烏の群れを眺めていた。
今は夕方でも涼むなんてできやしない。
うちわはただ熱風を送るしかできず、
なんの気休めにもならない。

夏は例年伸びている。
暦の上での夏は、今の時代では通用しない。
夏休みは終わってほしくないけど、
夏は早く終わってほしい。
今の子たちはそんな風に思っていたりして。

8/14/2025, 3:52:34 PM

君が見た景色

雨の日。
それも、ザーザーと絶え間なく降り続く土砂降り。
黒い雲が空いっぱいに立ち込める薄暗い景色を見て、
心まで湿って沈んでいく。
中々止みそうにない。頑張っても濡れてしまいそうだ。
憂鬱な気分になって、ため息をひとつついた。
仕方なく、面倒臭いが傘を開いた。

その瞬間、抱き抱えた娘が
きらきらとした目で空を仰いだ。
何だろう、とその目線を辿った。

娘は傘が面白かったらしい。
その傘は私が10年前くらいに気に入って買った。
モネの池が描かれた傘で、
傘を広げると、モネの池が空いっぱいに広がった。
そこに、雨が落ちる無数の音がして、
何とも不思議な幻想的な景色に見えた。

見慣れたはずのふとした景色でも、
雨降りの日に下ばかり見ていた私には、
気づくことができない美しさだった。

これからもそんな新しい景色に
この子は出会い続けるんだろう。
その度に私ももう一度
新しい景色に出会わせてもらえるのだろう。

8/6/2025, 8:44:01 PM

またね

「またね」
こども園に子どもを迎えに行ったら、
先生や友達が子どもに話しかける。
まだ話すことのできない私の娘は、
にこにことしながら、
小さな手をくるくる回す。
彼女特有の“バイバイ“だ。

少し前までは何もできなかったのに、
今ではバイバイができるのか。
と、そんな小さなことでも大きな成長に感じる。

いつか「またね」と言い返せる。
そんな日が来るのが待ち遠しい。

7/29/2025, 8:36:43 PM

タイミング

“タイミングを逃した“と思うことって、
人生の中でたくさんあると思う。
私ももこれまでそう感じたことが多々あった。
大学4年生の頃に就活が上手くいかず、
仕事に就くことができなかったり、
自分が結婚したいな、と思っていた時期に、
恋人ができなかったりした。

その時は、なんでいつも上手くいかないんだろうと、
モヤモヤと落ち込んでは、やるせない気持ちになった。

でも、結局のところ、
今就いている仕事はとても大好きで、
なんだかんだ結婚して、子供もできて、
過去を振り返ると、
まあ悪くはないタイミングだったのかなぁ、
なんて思えたりするのだから不思議だ。
過去に抱えてた大きな悩みは、
将来、しみじみと懐かしく感じる時がある。

逃したタイミングも多かったけど、
巡ってきてくれたタイミングもたくさんある。
きっと、人生ってそういうものなんだろうな。

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