運命

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12/17/2025, 7:09:41 AM

夜の9時ごろ部活を終えて帰路を辿っていた。空の端が微かに白い。吐く息が白い12月の下旬。自転車の「シャアシャア」と漕ぐ音が夜の闇に飲み込まれて行く。いつしか道を間違えたみたいだった。悴んだ手で手袋を取り、汗で濡れたズボンのポケットからスマホを取り出した。
「圏外」とスマホの表示。どうしたものか。色々試してみたがどうしよにも上手くいく気配がない。
 一瞬右腕が爆発したかと思った。意識よりも鋭い痛みが先に来た。突然のことでパニックになり自転車から転げ落ちた。
「パシュッ」。
背後から一本の矢が耳を掠めて手前の道路に突き刺さった。自転車で背中を守ってその場でうずくまった。右手を見るとひび割れたスマホごと矢が手のひらを貫かれていた。その間にも自転車に隠れている僕を殺す気で次々に矢が放たれていた。矢が当たって跳ね返る音。フレームに当たって火花の光を目の端が捉える。矢玉に晒される。正確でありながら雨のように止まる気がない。全身を痛みが喰らいつく。左手は手首から無くなっている。右手はもうちぎれかけている。
逃げないと。逃げないと。逃げないと。逃げないと。
全身の感覚がないまま足に「逃げろ」と信号を出す。右足を踏み出すと矢が容赦なく射抜く。目の前の塀にたくさんの矢が刺さっている。この矢の全てが、骨を断ち、肉を切った。「僕なんか悪いことしたかな?」
「ミャーオ」
目の前で白い猫が鳴いた。



轢いてごめんね

7/22/2025, 11:31:52 AM

「また今度ね」
「また来ようね」
そう言って実現しなかったイベントが今までどれほど存在しただろう。
山に夕日が差し込み、空、そして空間が橙色に淡く染まる。蚊柱を手で払いのけながらウォーターシューズの砂を小川で濯ぐ。泳いで疲れて、でもゴツゴツとした河原を歩く。
車に着くと蚊に刺されたところを鬱陶しく掻き、そのまま寝てしまった。
あの頃は楽しかったなぁ〜 でももう戻ってはこない。
1日1日を大切に過ごそう。
テレビの動物の番組を見ながら片手にスマホで描きながら思った

7/18/2025, 11:48:43 AM

今日、終業式があった。
やったー!今日から夏休み!って思うのと同時になんか寂しかった。
最近仲良くなったばっかなのになぁ〜って。
後ろの席の友達は最近本格的に友達になった。頭がいい奴だから前々から勉強を教えてもらったりしてたけど、最近恋愛相談しはじめてから気づくとふなこぎしながら会話が盛り上がっている。最初は恋愛相談が主だったが、スマホゲームである呪術廻戦ファントムパレードをお互いやっていた事もあり会話が弾んだ。友達の方がファンパレ歴が長く色々教えてもらってた。デッキはどう組むと強いのか?どのキャラを育成したら強くなるのか?僕は夜属性の覚醒五条、学生家入、学生夏油、SR学長、サポートで行属性の七海でデッキを組んでいるのだか果たしてこれでいいのか?とか。
そんなこんなで早終業式が訪れた。インスタ交換しているから会話はできるが本当はそんなじゃ嫌だ。ちゃんと目を見て本人と喋りたい。

終業式恒例の荷物パンパンに詰め込んだバックを背負って1人寂しく自転車を漕いだ。友達は野球部だからそもそも一緒に帰ることはないが。だが僕は今そのことに気づいた。その友達とのこれからの有限の時間を大切に使おうと心がけられる。もう今は2度とない。

「広く浅くじゃなくて、狭く深く」
母の言葉だ。
大切な大切な親友と過ごす時間をこれからも大切に過ごしていきたいと思った。

読んでくださってありがとうございます。良かったら毎日投稿していこうと思うので是非また読んでください。いいねはシンプルに励みになるのでお願いします。ではまた次作でお会いしましょう♪

7/17/2025, 11:40:51 AM

風にあおられて前髪が崩れる。手櫛で軽く撫でる。蝉の鳴き声が空気を空間を振動させる。蝉が一音一音発する毎に自分の体が微かに振動する。振動圧で体が重い。黒光りするアスファルトに吸収されていく。風で木々が震えるたびに鳴き声の波が引いてゆく。額から頬、顎へ汗が流れ落ちる。地面に染み込む直前に微かに地面に雫が弾む。
風にあおられて縄から解放された風船のように体が浮き上がってゆく。意識が遠のく。徐々に木の幹に近づいていく。蝉の声が振動が大きくなっていく。蝉の声が止んだ。目を開けると目の前の大きな熊蝉がこっちを睨む。プラスチックで作られているような輝く外骨格は蝉の体内のエネルギーを蓄えて今にもはち切れそう。次の瞬間熊蝉が声を出しながら飛んでいった。目が覚めた。蝉の叫びを聞きながら帰路を後にした。

9/17/2024, 11:11:58 AM

風の音で目が覚めた
起きたてで少し小寒い
夕暮れの眩しい光が眼に差し込んできた
寝返りを打つと、瞼越しに風に揺れている黄色のスイートピー
スイートピーの香りがが鼻をくすぐる
目を開けると沢山の花々が波打っている
起き上がって目を掻く

そうだった。疲れて寝てたんだった

手を膝に置いて、よっこらせと立ち上がる。
眩しい夕日に思わず手をかざす。
こわばった体を伸ばして。
置いてあるリュックを背負ってスマホを開く

もうこんな時間か。早く帰らんと

自転車に跨ってペダルを踏み漕ぐ
 
じゃあまた

夕日に背を向けて踏み漕ぐ

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