「また今度ね」
「また来ようね」
そう言って実現しなかったイベントが今までどれほど存在しただろう。
山に夕日が差し込み、空、そして空間が橙色に淡く染まる。蚊柱を手で払いのけながらウォーターシューズの砂を小川で濯ぐ。泳いで疲れて、でもゴツゴツとした河原を歩く。
車に着くと蚊に刺されたところを鬱陶しく掻き、そのまま寝てしまった。
あの頃は楽しかったなぁ〜 でももう戻ってはこない。
1日1日を大切に過ごそう。
テレビの動物の番組を見ながら片手にスマホで描きながら思った
今日、終業式があった。
やったー!今日から夏休み!って思うのと同時になんか寂しかった。
最近仲良くなったばっかなのになぁ〜って。
後ろの席の友達は最近本格的に友達になった。頭がいい奴だから前々から勉強を教えてもらったりしてたけど、最近恋愛相談しはじめてから気づくとふなこぎしながら会話が盛り上がっている。最初は恋愛相談が主だったが、スマホゲームである呪術廻戦ファントムパレードをお互いやっていた事もあり会話が弾んだ。友達の方がファンパレ歴が長く色々教えてもらってた。デッキはどう組むと強いのか?どのキャラを育成したら強くなるのか?僕は夜属性の覚醒五条、学生家入、学生夏油、SR学長、サポートで行属性の七海でデッキを組んでいるのだか果たしてこれでいいのか?とか。
そんなこんなで早終業式が訪れた。インスタ交換しているから会話はできるが本当はそんなじゃ嫌だ。ちゃんと目を見て本人と喋りたい。
終業式恒例の荷物パンパンに詰め込んだバックを背負って1人寂しく自転車を漕いだ。友達は野球部だからそもそも一緒に帰ることはないが。だが僕は今そのことに気づいた。その友達とのこれからの有限の時間を大切に使おうと心がけられる。もう今は2度とない。
「広く浅くじゃなくて、狭く深く」
母の言葉だ。
大切な大切な親友と過ごす時間をこれからも大切に過ごしていきたいと思った。
読んでくださってありがとうございます。良かったら毎日投稿していこうと思うので是非また読んでください。いいねはシンプルに励みになるのでお願いします。ではまた次作でお会いしましょう♪
風にあおられて前髪が崩れる。手櫛で軽く撫でる。蝉の鳴き声が空気を空間を振動させる。蝉が一音一音発する毎に自分の体が微かに振動する。振動圧で体が重い。黒光りするアスファルトに吸収されていく。風で木々が震えるたびに鳴き声の波が引いてゆく。額から頬、顎へ汗が流れ落ちる。地面に染み込む直前に微かに地面に雫が弾む。
風にあおられて縄から解放された風船のように体が浮き上がってゆく。意識が遠のく。徐々に木の幹に近づいていく。蝉の声が振動が大きくなっていく。蝉の声が止んだ。目を開けると目の前の大きな熊蝉がこっちを睨む。プラスチックで作られているような輝く外骨格は蝉の体内のエネルギーを蓄えて今にもはち切れそう。次の瞬間熊蝉が声を出しながら飛んでいった。目が覚めた。蝉の叫びを聞きながら帰路を後にした。
風の音で目が覚めた
起きたてで少し小寒い
夕暮れの眩しい光が眼に差し込んできた
寝返りを打つと、瞼越しに風に揺れている黄色のスイートピー
スイートピーの香りがが鼻をくすぐる
目を開けると沢山の花々が波打っている
起き上がって目を掻く
そうだった。疲れて寝てたんだった
手を膝に置いて、よっこらせと立ち上がる。
眩しい夕日に思わず手をかざす。
こわばった体を伸ばして。
置いてあるリュックを背負ってスマホを開く
もうこんな時間か。早く帰らんと
自転車に跨ってペダルを踏み漕ぐ
じゃあまた
夕日に背を向けて踏み漕ぐ
太陽は必ず沈む。朝、夜の暗闇から生まれ、昼、多くの存在に影響を与える。そして最期まで照らし続けて、地平線に沈む。それは地球と太陽が丸いということもあり、また時間というこの世の流れにこの地球が影響を受けているからだ。人は丸い。これは肥満という意味ではない。生まれ、育ち、全盛期を迎えて、やがて衰えてゆっくりゆっくりでもあっという間に沈む。でも夕日は盛大に大地を照らす。
夜は、月が現れる。日に日に形を変えて。
そして地平線からゆっくりゆっくりとでも確実に朝日が地球を照らす。太陽が闇夜から生まれて、この循環の繰り返し。生まれ変わりを信じる人たちがいても疑問はない。あなたは地球?それとも太陽ですか?僕は誰かの太陽でいるのであれば幸いだ。今年で16の僕はこれから沢山の太陽と出会うだろう。沢山のお日様を浴びていきたい。そして今度はこれから生まれてくるモノの太陽でありたい。