運命

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3/19/2026, 10:34:05 AM

雨の日だった。
コンコンと扉を叩く音が聞こえたので玄関に向かった。
扉を開けるとそこには中学生頃の少女が立っていた。
目が合った途端にその子が精霊だと分かった。姿形はまるで少女なのに水の様などこか不安定な。

3/19/2026, 10:03:15 AM

救われる人と救えなかった人が常に同じ人数だとしたら、救えなかった人はどうしてそっち側になってしまったのだろうか。ただの風邪でも立場や権力の差で致命的な病になる。もし自分1人の命と100人の命だったら君はどっちを選択できる?それがもし100人じゃなくて1000人、10000人だったらどうする?きっと僕は「自分が生き残る選択」が出来ないだろう。自分が生き残ってとしても100人、1000人、10000人の命を救える自信がないからだ。自分が生き残るかつみんなを救う自信や確信が自分の中にあるとは思えない。
僕は苦しみ続ける必要がある。
自分の迷いを断ち切れるようになれるまで。

3/13/2026, 9:23:21 AM

時々ボーっとしているとき思うことがある。“死んだらどうなってしまうのだろうか”と。死んだら何も感じなくなると言うが、何も感じなくなると言うのはどう言うことなのだろうか。夢を見ている時の感覚に似ているのだろうか?何か夢を見ているわけではない夢のときこそ、起きると全て忘れてしまう。それに自分が怪我をしているわけではないのに痛くなることはないだろうか?例えば医療系ドラマを見ていると自分も共鳴するように痛い気がする。それも具体的に。インサイドヘッドと言う映画を見たことがある。少女の頭の中で色々なことが起きるのだ。あれは分かりやすく見やすく作られているが、どうなんだろう。今まで無意識の領域で頭の中で議論が起きていた。ボーっとすると代表のファーストペンギンが紙を丸めて持ってくる。頭いっぱいに紙を広げてそれ以外が見えなくなる。

2/28/2026, 10:24:12 AM

ここは田舎だから遠くの街がよくわからない
都会に出たいと思わない
都会は人工物が多いせいか誰と一緒に居たとしてもどこか孤独感を感じる。コンクリートそのものの冷たさと、自然の声が聞こえない寂しさ。アスファルトの罅に生えている雑草は小さなホームレスに見えるのは僕だけじゃないだろう。そんなとこに生えなくてもいいところがあるのに。森の中に生えていた方が幸せだと思うのに。車のタイヤや鳥の糞に混じった種がそこで生きているんだろう。川の音や夏の河頭の鳴き声の代わりに聞こえてくる車の足音。都会を歩いていると自然を壊した人工物に見下されている感覚になってしまう。都会がものすごく嫌いなわけではないが、都会の良さが分からないだけだ。腹の中からコンクリートが生成されてきそうで。いつしか自我がなくなってしまいそうで。

2/1/2026, 1:11:52 PM

社会人になってから毎日が疲労の積み重ね
疲労という積もった雪の上を自分という雪玉が転がる。どんどん積み重なっていき、ついには大きな雪だるまとなる。僕にはその雪を溶かしてくれる人がいない。帰って来たら「おかえり」という人も、「行ってらっしゃい」と言ってくれる人もいない。疲れておぼつかない凍えた指先でカバンの中をまさぐり、鍵を見つけて玄関を開ける。暗い冷えた玄関を軽い靴の音が響く。履き慣れないはずだった革靴も今は色褪せている。ネクタイを緩めて服をハンガーにかける。
そういえば買い物まだだった。
軽く服を来てスニーカーを履いて出かけた。夜風に凍えてスーパーに行ったが閉まっていた。
そりゃあそうか。こんな時間にやっているわけがない
コンビニで軽く買い物をして道端にあった自販機で缶コーヒーを買った。ビニール袋を片手にぶら下げながらコーヒーであったまった口から白い芳ばしい息をはく。
普段通る公園の道もどこか懐かしく感じる。気まぐれで公園に足を踏み入れた。芝生を踏む感触が懐しい。子供の頃に遊んだ遊具は錆びていてペンキが剥げていた。滑り台こそ滑りはしなかったが懐かしさを感じた。新しくなっていた遊具もあった。順番に触りながら思い出に浸っていた。ブランコのは人気があるせいか、チェーンは錆びていなかた。たくさんの人が握るからピカピカなんだろう。えらく低い座る板。ひんやりと少し湿っている。深く腰をかけた。夜風に当たりながらブランコを軋ませながら。不思議と暖かさになる成分はその空間になかったが、暖かいものが込み上げてきた。
あの時は気ままだったな。腕白坊主で多動で。でも楽しかった。こんな姿見られたらガッカリさせるよな。もっとしっかりしないとな。
ジクジクと目尻は熱くなり、鼻腔が痛くなった。足で地面を蹴った。ブランコが反動で揺れる。何も考えなくてもただ発散するために動けばいい。なんて簡単で素晴らしい遊具なんだ。気づいた時には子供になっていた自分がいた。無邪気に只この瞬間を楽しんでいる子供の時の自分に。前後に振れるたびにチェーンが軋む。気づけば涙は乾いてなくなっていた。
行こう。昔の自分に顔向け出来るようになるために。

‘がんばれよ俺’

そう聞こえた気がした。せっかく冷めた目尻がほんのり熱くなる。

“頑張るわ‘俺’”

コンビニのレジ袋にコーヒーの空き缶を入れて芝生を踏み締める。大きな一歩を踏み出した。


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