時雨

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12/15/2025, 11:07:47 PM

明日への光
題名を疑うのは烏滸がましいが、一つだけ言わせて欲しい。明日を願うのは自然な事だがそれ故に先走りが過ぎると下にある段差や背後にある陰に気づかない人が多いのも事実ではあろう。

ただこの題名は「明日への光」だ。
希望の光?期待に胸を膨らませる光?
生命の命を光と捉えることも出来るのか?
人間的思考とは面白く様々な観点からこの文書について自分なりの表現をする事が出来るのは進化し続けた現代だから出来る事であろう。

どちらにせよ、人が願えばカムが微笑みかける瞬間を稀に見る。
それが故に人間は自分の傲慢さを感じながらも願えざるを得ないと言えよう。


12/3/2025, 10:49:30 PM

冬の足跡
粉雪の中に残る証。
白く積もった時、その深さをおしえてくれる足跡。
子供はその白さに驚き、大人はその景色に感嘆する。

冷たいコンクリートに積もり塗装された景色はまるで1枚の絵画を見ているようで美しい。
そこに動物、人間の足跡が加われば正にアートだ。

寒い季節だからこそ見える景色を画面越しではなく直接見ることに価値があると考える。

その足跡を辿ると赤い靴の物が煙突に入ろうとしてるのが偶然にも見えるかもしれないのだから。

12/2/2025, 11:02:52 PM

贈り物の中身
さぁ、今年もわしの季節がやってきた。
忙しくなるから気合いを入れねばならぬ。
手始めにわしの大好きなホットチョコレートをトナカイに頼んで作ってもらうとするかの。

この季節はどうも子供達は目を輝かせて箱の中身を覗いておる。ワシは子供の期待を裏切りたくはないが完璧に中身を作ると次の季節でも期待をさせてしまう。
サンタクロースとは難しい職業だ。

こういう時は子供達の親に手紙をおくり手伝ってもらう事にする。

早速執筆に取り掛かるかの。
拝啓、
夢を運ぶ人よ。
君達に頼みがある。
今年も忙しい季節がやってきた。
だから君たちの力を 貸してほしい。
最近は枕元に置くのが定番になりつつあり
どうやら寝たフリをする子供もいるらしい。
そこでワシから提案がある。今年は枕元じゃなく
ツリーの下に置いて欲しい。 動物がいる家庭は鈴で
気を散らし上手くやるのじゃ。報酬は贈り物の中身を
確認するのじゃ。 よろしく頼んだぞ。
𝓼𝓪𝓷𝓽𝓪

よし、これでいいだろう。
みどりの線が入った便箋に想いを込め使いに
持っていかせた。


この季節は確かに忙しい。
だがワシがその中でもこの仕事を誇りに思える瞬間がある。
それは夢を運ぶ人としてワクワク感をいつまでも届けられる事の他にプレゼントを開けた子供達の煌びやかな笑顔を沢山観ることがワシにとって何よりも嬉しい瞬間なのだ。


後日、任務を終えた親たちから贈り物が届いた。
その中身はキャンディケインと共にワシに向けた子供達の感謝が綴られた手紙だった。





11/28/2025, 3:57:50 AM

心の深呼吸
この頃頭の中が騒がしい。人の声みたいにはっきり聞こえる訳ではなく、ただ雑音に紛れてかすかに聞こえる程度だ。
最初は周りが話してると思い気にも止めなかった。だがその声は一人でなにか作業してる時やリラックスしている時程現れる。まるでもう一人の何かと対話しているようだ。
時折酷くなったり治りかけたりする声の持ち主は日に日に私の神経をすり減らしていった。
そんな時心の声を代弁してくれる人にあった。
その人の言葉は私の今後の人生に大きな成長を残してくれた。
それは「優しさは時に武器になる」と
今まで優しさで自分を犠牲にしてきた事もある私にとってとても衝撃的な言葉だった事をよく覚えている。

でも後に自分を守る為の優しさでもあると分かった。

今でも雑音に紛れて聞こえてくる声は消えることはないだが、前の私と変わった事がある。
それはその声に心が乱れることは少なくなった事とその声に優しさを武器にして寄り添えている事だ。
こんな自分を誇りに思う。

たまに雑音の声が大きくなる時は一度ゆっくりと目を閉じ大きく深呼吸をしてみる。
肺に空気が入り、気分が良くなる事だろう。
さらに欲を言うなら自分の好きな場所に行き好きな事をするとその声が寄り添いに替わりポジティブな言葉へと成長するのを見守るのもおもしろい。


自分を退化させるのも成長させるのも自分の意思で決められる事をここに残しておきたい。


さて、、今日も一日自分の心と対話してくるかな。





11/22/2025, 10:59:39 PM

紅の記憶
人は善意を偽善として活用している時がある。
それは責任感が強い人間も同様だ。表上はスマートにこなす人程奥底にはフツフツと煮えたぎるような憎悪を常に抱えている。

人が道を踏みはずのは極めてとても簡単である。
まるでその場所や物事に誘われる様に興味本位て足を踏み入れたら最後、、、後は朽ちてくだけ。


偽善
「俺の人生こんなはずじゃなかった、、、」
「順風満帆な人生を歩む予定だった、、、」
俺は友人に勧められて薬に手を出しただけだ。
気づけば周りにはヤク中が集まり、右手には注射器。左には薬物。そして下には俺が薬物を貰えなかったが為に怒り狂い蹴り散らした冷たい身体の友人がいる。
男はビルの屋上に立ち呟く。
かつての栄光と言われた顔は悲惨な状況を嘲笑うかのよ様に歪んでいる。
不意に後ろから「動くな、、、」と馴染みの声がかかる
道を踏み外した時に、散々正義感を振りかざしてきた奴らだ。
俺は「ふっ」と失笑しそのまま両手を広げ空を仰いだ。
今日はいつもより月が綺麗に見えた。 満月だ、、
人々は俺がビルから落ちていく様子を怯えた目で見つめている。 その片隅には愛する妻の姿がある。
妻の顔は涙を流す訳ではなく淡々とした趣で見つめている。 まるで罪深さを強調する様に。
俺は一筋の涙を流し、、、そのまま紅の藻屑となった。



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