ちっちゃなはは

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5/4/2024, 3:09:23 PM

“耳を澄ますと”

いつもの帰り道
私は必ずこの公園の前で
足を止める
耳を澄ますと聞こえてくる
バイオリンの音色

どこで誰が弾いているのか
知らないが
私はこの場所で聞くあの音色が
たまらなく好きだ

いつしか私はこの音色に恋をした
優しいその音色は
私の人生の楽しみとなっていた

ある日の事
いつものようにその場所で立ち止まり
耳を澄ましたが聞こえてはこなかった
次の日も、又その次の日も
そう、二度と聞くことは
出来なかった

そしてその何年か後に
その公園もその周りもなくなり
大きなマンションが建った

私はその前を通ると
たまに思い出す
あの公園の季節の中で
誰かが奏でた春夏秋冬の音色を
今でも耳を澄ますと聞こえてくる
想い出の1ページと一緒に・・・

5/3/2024, 2:26:41 PM

“二人だけの秘密”

中学の卒業式の日
私と君で校舎の裏の桂の木の下に
二人だけのタイムカプセルを埋めた

君は覚えていただろうかあの約束
10年後の25歳の同じ日に
まだ2人が一緒だったら
開けるはずだった約束

もうあれから10年
君は約束の前に逝ってしまったね
だから、1 0年目の同じ日に
私はカプセルを開けたよ

そこには、あなたからの
ラブレターが入っていた
”10年後の君へ
僕はまだ君の隣で笑っていられて
いるかな?
この手紙を君と開けた今日この日
10年前に決めていた事を伝えるね
僕と結婚して下さい“

叶わなかった君の思い
“ありがとね”
私はこの二人だけの
秘密のカプセルを胸に
あなたの分も
幸せに生きていきます








5/2/2024, 11:48:34 AM

”優しくしないで“

あなたはズルい人
私の心をいつももて遊ぶ
何気ない仕草
何気ない言葉が
私の決心を揺さぶる

あなたは誰にでも優しいから
そのあなたの笑顔が
私の心に時として
矢となって突き刺さる

私はあなたから
卒業するから
その時は振り向かないで
歩いて行ってね

あなたのその優しさが
あなたのその笑顔が
私には辛すぎるから
これ以上
優しくしないでね



5/2/2024, 8:01:59 AM

“カラフル”

自分の人生を色で例えると何だろう
難しい
だって、毎日色は変わっていく

朝は気合いいっぱいで赤だったとしても
仕事終わりの帰りにはグレーに変わる
そう考えると人生はカラフルだ
いろんな色を奏でる

だから私は毎日カラフルでも良いと思う
人生の最後に自分の重い描く
色になっていればイイ

私はその最後の色を素敵にする為に
今はカラフルな色を奏でていきたい

4/29/2024, 11:31:31 PM

”風に乗って“

小さかった時私はずっと
お父さんは星になったと思っていた
だけどお父さんの2つだけ
覚えている事がある

お父さんの笑顔と
お父さんの香り

お父さんの大きな背中で
温かいその香りが好きだった

お父さん。今日私は結婚します
私の運命の人は
とても優しい笑顔と
お父さんと同じ温かな香りがする人です

その人は春一番の強い風が吹いてる日に
出会いました
きっとお父さんが私に出会わせる為に
春の風に乗せて
連れてきてくれたのかな?

私は今、とても幸せです
お父さんへ
この春の風に乗せて
“ありがとう”の言葉を届けます

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