風伯

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9/10/2024, 9:18:43 AM

         
         「世界に一つだけ」



     
   世界に一つだけのものなんて,ありふれている。


 
  仮に量産型のアイテムでどれだけ姿形が似ていても,



  全く同じものではない。



  それを素晴らしいと思うか,下らないと思うかは,



  自分次第である。



  

8/30/2024, 10:04:42 AM




     「言葉はいらない、ただ・・・」




       言葉はとても強い力がある。


 
     場合によっては,相手の命さえも奪う程に。



    しかし,時には言葉よりも大きい力をもつものがある。



    それは頷く仕草や笑顔という表情やLINEの返信,



    何でも良い。



     要は人間の意思が相手に伝わる事が重要なのであり,



    言葉はその一手段に過ぎないのである。



    こちらの思いを受け取り,了承してくれればよい。


    
    だから,友よ,黙って三万円を貸してくれ。

8/28/2024, 11:37:47 AM




         「突然の君の訪問」



      突然の物音に,僕は飛び起きた。



    いつも君はこっそり忍び込むように入ってくる。



    僕と目が合うと,悪戯がバレたような顔をする。



    「普通に玄関から入ってくればいいのに…。」



    僕は笑みを浮かべながら,それだと物足りないかとも思う。



    僕はベッドから起き上がると,窓辺の君にそっと



    手を伸ばして頬を撫でる。



    柔らかい毛並みを撫でているのは幸せである。



    一言鳴くと,すぐに立ち去ってしまう。



    また君の突然の訪問を待ち望む。


    



    



    

8/27/2024, 9:54:37 PM





           「雨に佇む」



      突然の雨に佇む。


     天気予報では晴れの筈が,土砂降りの雨だった。



     咄嗟にシャッターが閉まった店の軒下に駆け込む。


   
     物音がして振り向くと,貴女によく似た女性がいた。



      まさか,有り得ない。



     何気無く確認したら,別人だった。



     ゲリラ豪雨はすぐに止み,嘘のように晴れ出した。



     僕は天に感謝して歩き始めた。

     


     

8/26/2024, 11:36:34 AM

      



          「私の日記帳」




   僕は「十年日記」を書いている。



  きっかけは「十年日記いいよ。」と勧められたからだ。



  今日の日記の上には一年前の日記があり,更にその上には



  二年前の日記があり……という構造になっている。



   三年前の僕は,今の僕の様子なんて全く想像がつかなかった。



  十年日記が書き終わる頃には,どれだけの人生が詰まった



  ものになるだろうか?



 

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