風伯

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         「突然の君の訪問」



      突然の物音に,僕は飛び起きた。



    いつも君はこっそり忍び込むように入ってくる。



    僕と目が合うと,悪戯がバレたような顔をする。



    「普通に玄関から入ってくればいいのに…。」



    僕は笑みを浮かべながら,それだと物足りないかとも思う。



    僕はベッドから起き上がると,窓辺の君にそっと



    手を伸ばして頬を撫でる。



    柔らかい毛並みを撫でているのは幸せである。



    一言鳴くと,すぐに立ち去ってしまう。



    また君の突然の訪問を待ち望む。


    



    



    

8/28/2024, 11:37:47 AM