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11/8/2022, 3:58:59 PM

『意味がないこと』

何に意味があって
何に意味がないのか
誰がそんなことを決めるのだろう?
そんなことを決めることに
意味はあるのだろうか?

意味のないことをする必要はない?
意味があることだけやればいい?
その意味の定義はどう決める?
目の前にあることに対してか?
目の前だけが全てなのだろうか?

すべてはどこかに繋がっている
意味の無いものが
巡り巡ってどこかに繋がる
繋がったら意味が生まれる?
すでに切り捨てたはずなのに?

意味がないことなんて無いのかも知れない
でも、こんなことを考えることに意味はある?
すべての思考は堂々巡り
同じところをぐーるぐる
何にも繋がらぬ円を描く

そう、意味がないこと

本当に?

11/7/2022, 2:22:14 PM

『あなたとわたし』

あなたとわたし、何が違うのだろう
同じ人間のはずなのに
あなたに出来て、わたしに出来ないことがある
わたしに出来て、あなたに出来ないこともある
あなたにあって、わたしに無い物がある
わたしにあって、あなたに無い物もある

全てのことはお互い様
わたしだけが大変なわけでも
あなただけが大変なわけでもない

でも、人はつい「わたし」のことばかり考えがちになってしまう
「わたし」が「わたし」のことばかりを考えたなら
「あなた」も「あなた」のことばかりを考えるだろう

それはきっと悲しいこと
わたしがあなたを
あなたがわたしを
お互いに考えられたなら
そこにはきっと穏やかな「あなたとわたし」が待っている

だから、僕は「あなた」のことを考えたい

11/6/2022, 2:31:37 PM

『柔らかい雨』

あの日と変わらない曇り空
いつかは雨になるのかな
あの日も雨になったっけ
雨は冷たく、痛かった
いつもと同じ雨なのに
いつもと違う雨だった

掠れた遠い憧憬は曇り空
しばらくすると雨が降る
小さかった手を引く大きな手
雨はぬるく、優しかった
いつもと同じ雨なのに
いつもと違う雨だった

いくつもの雨を越え
今日もまた雨が降る
小さかった手は大きくなり
ぬるく、優しかった雨は
冷たく、痛い雨になる
手は大きくなったのに
僕の心は泣いていた

いつもと同じ曇り空
もうすぐ雨になるだろう
いつもと同じはずなのに
いつもと同じはずなのに
何故こんなにも柔らかい
小さな手を引く大きな手

柔らかい雨が僕たちを包む
引かれる小さな手と
大きな僕の手を

11/5/2022, 2:23:21 PM

『一筋の光』

周囲は夜明け前のような、暗くも薄明るく
濃紺に薄い青、薄い白がグラデーションを描いている
ここは、どこかの山の上?
足下は地に足が着いていない感覚だ
それにも関わらず、どこか落ち着く
不思議な心地…

雲間から光が射していた
あの光の元へ行ってみたいと思った
どうやったらたどり着けるのか
路は見えない
それでも、たどり着けると知っているかのような確信がある
それが何故かはわからない

これは、いつ見た景色なのか
気が付いたら心の中にあった
そして、いまでも覚えている
あの光の元へ、自分は行くのだと

雲間から射す一筋の光は、いったいどこに繋がっているのか
僕をどこへと誘っているのか
それはきっと、たどり着けた時にわかるのだろう

11/4/2022, 4:01:51 PM

『哀愁をそそる』

哀愁をそそる背中
うらぶれたおじさんの背中
孤独な背中
あぁはなりたくない
人はそう言う

哀愁をそそる背中
最初からそうだったわけじゃない背中
人に囲まれていた背中
誰にも若い日々はある
人はそれを忘れてしまう

哀愁をそそる背中
多くのことを見てきた背中
多くの何かを失ってきた背中
それでも懸命に前へと歩んだ証
人に認められずとも

哀愁のそそる背中
僕は、そんな背中になれるだろうか

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