高嶋のぎ

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2/26/2025, 11:23:47 AM

記録



震えた字、かすれた字、丁寧に書かれた字、走り書き。
感情を込めたメモの記録たちを読む日課。

俺は記憶が1日しか持たない。

膨大なメモの最初はその事実から始まり、その日やるべきことを書かれたメモで終わる。

感動したことを書く日記もある、俺にとって記録とは生きている証だ。

だが、こうも思う。

忘れてしまうことと、忘れられてしまうこと、

どちらが辛いのだろうかと。

メモによれば、あと少しで「彼女」が来るらしい。

どんな人なのか、不安と期待の入り混じる気持ちで俺は茶菓子を用意しながら訪れを待つことにした。

2/26/2025, 3:57:41 AM

さぁ冒険だ



引越したばかりの新しい街、誰も私を知らない街。
桜並木を散歩して、当てのない道をゆく。
マップを埋めるように。

2/23/2025, 11:00:47 AM

魔法




古代よりメイクは魔除けだった。
爪を塗り、アイシャドウを選び、仕上げに赤いリップ。
高いピンヒールを装備し、強い女の出来上がり。
男に媚びないイメージの私に変身だ。

2/22/2025, 3:07:33 PM

君とみた虹

たまたま君の家族と一緒に来た海で、夕暮れ時に貝を拾った。
乳白色で、口を閉じた手のひらサイズの大きな貝。
君がその貝を何気なく開いた瞬間。
小さい虹がゆらめいていた。

幻だろうかと2人で凝視しても消えず、神秘的なそれは数秒で淡雪のように消えた。

奇跡のようなそれは、本当にあったことだったのだろうか。
2人同時に見た夢なのではないか。

いま大人になった僕たちはそんなことを語りながら、確かめる為にふたたび夕暮れの海岸を歩いている。

2/21/2025, 7:21:42 AM

ひそかな想い



昔は男になりたかったけど、今は女でよかったと思う。
男は男で生きづらいのだなと理解ができる。
女は女の土俵があるように。

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