愛情過多

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10/24/2024, 1:00:45 PM

“行かないで”

口を突いて出た言葉だった。私とせっかく話をしていたのに、少しの沈黙が続くと先生は椅子から立ち上がる。私は先生のことが、好きで、もっとお話がしたかった。優等生の偉い子のままでいたかったから、話すことは全部授業内容に関係することを選んでいた。けれど、口を突いて出た。

「“行かないで”、、戻らないでください。」

「?わかりました、何かございましたか?」
そういう柔らかな言葉遣いが、彼の言葉が大好き

「音読して欲しいです。この前やったところを…」
彼に授業で教えて頂いた私の教科書ページを見せると

「これはもう終わってしまったものでしょう?では、3年生が行う文章を読んで差し上げましょう。」
読んでくださるのが嬉しくて、私は次の言葉を待つ。

「すごい、僕の言葉を沢山拾ってくださっているんですね。メモが多い」
          「…ぁ、ぇ、っ、そうですね、どれも勉強になる言葉ばかりで。」

なんとか勉強熱心な生徒ということでこれは丸く収まったが(隠しきれない陰キャ感は否めないが)一歩間違えていればただ彼への愛情が強すぎるおかしな生徒になるところだった。勉強を怠らず努力していると、たまにこういう危機回避ができる。なんでそんなに勉強できるの?と言われた時は毎回、こう思ってしまう私の下心を、いつか殺してしまいたい

10/21/2024, 11:35:56 AM

“声が枯れるまで”あなたへの愛を語るよって想ったけど、別に声が枯れても文章で愛を語れば良いし、もし文章で愛を語れなくなっても眼差しで彼だけを愛すよ

10/20/2024, 1:59:31 PM

“始まりはいつも”突然だが、
     終わりも同じように突然なものだ。

 急に好きになったものは案外、急に飽きたりする。

だが、だんだん好きになったことほど、
 飽きるのには随分時間がかかるし、それまでの旅程が美しく、私たちを励ましてくれる。

   何が言いたいかと言うと、突然起こるラブストーリーほど短命で、永く大切に想ってきた相手ほど、運命の相手であるということだ。

10/20/2024, 1:13:03 AM

“すれ違い”も愛おしかった。ちょっと言葉が伝わらないのも、不器用な君の可愛さだと思った。ちょっと頭の悪いところが、言葉の拙いところがかわいかった。

それが積りに積もり、どこか堪忍袋の尾が切れた時悟った。なぜこんなにも“すれ違い”をしているのだろうか?と。もっと的確に物事を話してくれ、もっと簡潔にまとめてくれ、私のいう意味を理解し、それに沿った対応を取ってくれ。いつのまにか、君を好きになった部分が、君を嫌う理由になってしまっていたのだ。

わたしは、君の愛に、胡座をかきすぎたのだろうか。いや、むしろもう、君からの愛なんていらない。そうすればお互いに本当の、しあわせを掴めるのだろう。
このまま“すれ違い”を迎え、さようならをしよう

10/19/2024, 9:43:45 AM

“秋晴れ”
 何それ?っていうのがこれを見た正直な感想。秋の中の、よく晴れた日という意味かな。物語に出てくる言葉だとしたら、何か良いことがあったときだろう。

 学がない女子高生でなんとも申し訳ない感想だ。これが評定平均4.5の次期生徒会長とは思いもしない、いや、できないだろう。私はここ数日、修学旅行に行っていてアプリの更新ができなかったのだけれど、みなさまはどう過ごしていただろうか?いつも通り平和な日々であっただろうか。みなさまとはこのアプリを通しての詩友だと思っている。馴れ馴れしくて申し訳ないが、少なくとも私はそうだ。みなさまの毎日が温和で、平和な、穏やかな日々であるのならば、私もそれが嬉しい。

     数多い詩友の“秋晴れ”らしい詩を今日も
 また、読ませて頂こうではないか

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