“すれ違い”も愛おしかった。ちょっと言葉が伝わらないのも、不器用な君の可愛さだと思った。ちょっと頭の悪いところが、言葉の拙いところがかわいかった。
それが積りに積もり、どこか堪忍袋の尾が切れた時悟った。なぜこんなにも“すれ違い”をしているのだろうか?と。もっと的確に物事を話してくれ、もっと簡潔にまとめてくれ、私のいう意味を理解し、それに沿った対応を取ってくれ。いつのまにか、君を好きになった部分が、君を嫌う理由になってしまっていたのだ。
わたしは、君の愛に、胡座をかきすぎたのだろうか。いや、むしろもう、君からの愛なんていらない。そうすればお互いに本当の、しあわせを掴めるのだろう。
このまま“すれ違い”を迎え、さようならをしよう
10/20/2024, 1:13:03 AM