“星空”
「ぁ” 〜 ♡ ♡ 今日もすき、はやく結婚させて、、」
結婚できる年齢にも関係にもなっていないのに、こんなことを思ってしまう。もし私たちの間に共通点が山ほどあれば、会話に花も咲いてもっと近ずけるのに…、。
今日はそんな私たちの共通点の話をしよう。私と彼は、過去にテニスをしていた。そして同じ学校だという2つだけの共通点だ。けれど、すごーく広い目で見ると、同じ地球にいる。そして地球単位で見るとほぼ、同じ位置で暮らしている。見上げる星空の全ては、ほぼ同じということだ。
私はこれで何が言いたいのかというと、この週末の間は会えないが、時間と星空、お日様は共有しているということ。要するに、ほぼ同じ条件下で生きているということだ。今の何の共通点も持ち合わせない私からしたら、これが物凄く嬉しいのだ。いつか私で彼を、笑顔にしてみせたい。そして、同じ星空の下で彼と暮らしたい。
“神様だけが知っている”
私はこれから、彼とどうなるのだろう?
そして君との関係は、どう変化するのだろう?
あれだけ彼のことが好きだと、巡る運命の中を共に歩みたいと綴ったが、彼が教員でなくなった瞬間、私が感じる彼の魅力は薄れてしまうのだろう。私が好きなのは、教員としての彼なのだから。
君のことが恋しいと、無償の愛を送らせてほしいと綴ったが、君と永遠に過ごせると分かった瞬間、「それは時折、お互いに邪魔だろうな…」と思ってしまうのだろう。君から愛されるなんて、夢物語よりも遥か遠くの軌跡に過ぎないのだから。
彼らを愛しているのは、私の勝手な自己満足なのかも知り得ない、し、この地球上に、誰よりも幸せになって欲しい人間が2人いるというだけなのかも知れない。どの愛情が正しくて、そもそも子孫繁栄を求める人間という生物に愛情は必要だったのだろうか?。それすらも怪しい。ただそんなことは今どうでもよくて、ただ、ただ彼に、君に、愛されて溺れたい。この人生の末路は誰と共に過ごせるのだろう。きっとこれらの疑問は全て、神様だけが知っているのだろう。
“この道の先に”
おそらく、結果的には平均7割といったところだろう。一つ前のテストは平均8割だった。が、今回は、なぜだろう、気が緩み過ぎている。「きっと今回もできる」という気持ちが邪魔をする。
「君はできないよ、しっかり勉強しなさい」
と叱ってくれる誰かが欲しい。
誰かが、と勢いで前述してしまったが、私はきっと彼だけに言われたいのだ。いつも優しい言葉ばかり掛けてくれる彼に、私の気持ちを正せるような言葉を掛けて欲しい。それがたとえ、厳しい言葉だったとしても。いつも丁寧な言葉で会話をしてくれる彼に、今回だけは乱れた口調で話してほしい。彼の言葉を聞くと、日本語とはこんなに美しいものなのかと思わせられる。彼の紡ぐ言葉たちを、私の母国語として聴けるのがどれだけ幸せなことなのだろうか?と、考えさせられる。
彼の魅力の根源は、才能と努力の結晶だ。これは、彼に限ることではなく、全ての人間に言えることだ。努力が全てでもなく、才能が全てなわけでもない。その2つが合って初めて、人に「素敵だ」と感じさせる。こんなに素敵な彼を、諦めることも、離れることも当分できないだろう。それらが全て、彼と私の道の先で、結ばれる運命でなかったとしても。
“日差し”
今日はいつもみたいに、「私の日差しは君だ」とか言える余裕はない。わたしの心に、余裕が無い。
私は、頭の悪い人が嫌いだ。ただ、自分の身の丈を理解している人ならば、どれだけ頭が悪くても好きだ。けれど、自分の頭が悪いのにも関わらず、他人のことも鈍物として扱うのは違うだろう。同じ程度の頭の悪さの人間も、それ以下の人間をも貶めるのは違う。ましてや、自分がそれらを言える立場ではないと、理解できていない。それが、身の丈を見誤っているのだ。
4月にクラス替えをして、7月になってやっと分かった。友達になる人間を間違えたのだと。私が嫌いな人間と友人になってしまった。合わない、というか、合わせられないと思った。生理的に苦手とはこういうことなのかと、痛感した。私はあの人が嫌いだが、向こうには嫌われたくない。一度突き放してしまえば良いものを、私の勝手な悪循環が駆け巡る。そんな悩みを抱えながら眠りにつき、いつのまにか朝の日差しが私を招く。またこの憂鬱な光が…、起きなければいけないのか、また、か、。
いつになれば、この憂鬱な日々には終わりが来るのだろう。誰が私の光となり、朝の日差しをも愛おしく招けるのだろう。そんな日々が来るのかどうかすら怪しい。ただ、どうか、平穏な暮らしをさせてほしい
“窓越しに見えるのは”
今日もまた雨が降っている。湿気も風邪も強い。こんな中部活をして、しかも帰り道を歩かなければならないのか、。今日は月曜日なのに、なんとも憂鬱すぎる、、、。
ー バチッ ー
ここでなんと、停電した。目の前がはっきり見えないし、不安で心はいっぱい。こんなにツイていない日があるものか、。顧問はもう今日は部活をやめよう、帰ろうと言った。みんなそれに従い、部室を出た。外に出ると、職員室の窓から顔を出す教員が居た。こんな時に危ないだろう、何をしているんだ…。
よくみると、それは、彼だった。わかった瞬間心が躍った。彼もまた、わたしと同じ景色を眺めていたのだ。そして彼は、「停電かぁ…目がちかちかしちゃうよ」と言った。どうして、彼は、こんなにも愛おしい言葉を発せられるのだろう。
また新しい愛おしすぎる言葉を更新できた。土砂降りだろうとなんだろうと、彼さえいれば幸せで心はいっぱいになるのだ。彼を思い出す帰り道はとても明るく、明日の私をも照らしてくれた。こんな日々が続けば良いのにと、ないものねだりを浮かべてみる