彼とわたしと

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6/5/2024, 10:38:49 AM

六月。衣替えが始まって、長袖が綻んでゆく時期
君と昼食を共にしている時に聞かれた、「夏になるのに、制服半袖にしないの?」という問いに、なぜかパッと出てきたのは「長袖だって、折れば短くなって涼しいからね。」そんなことは微塵も思っていない。私だって半袖を着て君の隣を歩きたい。けれど、本当のことが口から出なかった。君とはこんなにも壮大な信頼関係が築かれていて、1番の友人だというのに。その時気付いてしまった。私は普通とは違うと理解して生きてきたはずなのに、今更本当のことを伝えて避けられたらどうしようかと、普通でないと知られたらどうしようかと、最後まで自分勝手で惨めな人間であると。

だって、どうしよう?。もし腕の傷跡を見られて、幻滅されて、こんなことをする人だと思っていなかったと思われたら?そもそも、信頼関係は築かれていると想っていたのが私だけだったとしたら。こんなにも愛してやまない君に嘘をついてしまった事と、過去の私への後悔、怒りが募り、その日は涙に溺れてしまった

翌日、落ち着いて考えてみた。どんなに好きであっても、全てを伝えなくたって良いのかも…しれない。少なくとも私の傷跡は、共に過ごして行く中でいつかは知ってしまうことだし、綺麗さっぱり消えるような跡ではない。それも含めて私だと、君だけの私だと知ってほしい。いつか、君がまだ知らない私の心ごと、抱き寄せてほしい

”誰にも言えない秘密”

6/4/2024, 2:33:02 PM

狭い部屋
好きな人、とは、なぜだか、全てが完璧であると仮想してしまう。もし理想と少しくらい違ったとしても、それすらも愛おしいと思う。少なくとも、私は。

君と晩御飯を一緒に食べようと約束して、家に着き、ハンバーガーをデリバリーして、一緒にゲームをして、一緒にピアノ、ギターを弾いた。文章に起こすと、とても長いようで、けれど私にとっては一瞬だったんだ。君と過ごした日々はいつだってあっという間だった。お世辞にも広いとは言えない君の部屋で過ごす、この時間こそ永遠に続けば良いのに、、。そんなことを想っているのは私の方だけで、君はなんとも思ってない。けれど、君とのこの儚い時間がすごく愛おしくて、半年経った今でも時折思い出してしまう。

あの二人だけの部屋は、これから先も私を、いや、私達を励まし続ける。それは君がいない時、雲間から一筋の光が差すように私の心を照らしてくれる。私はここで何が言いたかったのかっていうと、たった1日の出来事を、こんなに幸せに語らせてくれる君のことが、好きで好きでしょうがないって、知って欲しかったんだ。

6/3/2024, 11:29:50 AM

失恋
結ばれることの無い恋には色々あるけれど、
私たちもそのひとつだと思う。皆様に、どうかここでの“結ばれる”は、結婚であると肯定してほしい

少なくとも、今の日本で私たちは結婚できないし
君も私との恋愛における発展は望んでないんだ
確信できるのは、友人以上で、恋人未満とあるというありきたりなこと。友人の中で1番に愛されているという自覚はありながら、しかし、恋愛においては一番遠い存在なんだ。それが良くも悪くも私の心を苦しめている。

好きだと言う気持ちが伝えられたらどんなに幸せか?
いや、空気が重たくなって、もう2度と言葉を交わせなくなるかもしれない。とも感じられるが、なにも私たちの関係の中でしか起きないことではない。他の、恋人になった人達も、なれなかった人達であっても、最後までこの葛藤に想いを悩ませ、奇跡に近い成功に期待を膨らませていただろう。そんな先人らをいつであったって、私は尊敬しなければならない。

私の眩しすぎるこの先の人生を見据えて、いつか君に想いを伝えたい。自己満足でしかないけれど、君に失恋させてほしい。これが何回目の人生かはわからないけれど、バッドエンドも君からのお告げなのならば、愛おしく想ってみせるよ

6/2/2024, 11:43:43 AM

正直
私の中での「正直」の対義語は嘘
正直すぎても疲れちゃうし、嘘をつきすぎると信用に欠ける。ちょうどいいのが一番とは分かってるけど、正直になるのは中々難しいし、たまに嘘もつきたくなる。

構ってほしい私はまた嘘をついて、君に、「ねえそれ嘘ついてるよね」って見抜いて笑ってほしいと思ってる。至極正直になって想いを伝えて、君に、「そんなに真剣に伝えられたら恥ずかしいよ」って小さな手で顔を隠してほしい

この、君でしか満たせない願望に満ちた私の毎日を、君の嘘と真実で包んでほしい。もしどこかに嘘が混ざってたとしても、君から紡がれた言葉たちなら、それすらも愛しく想えるんだ

6/2/2024, 3:24:10 AM

梅雨

紫陽花が微笑んで、雨に濡れる情景が浮かぶ
それは確かに、明るい未来に包まれてる紫陽花

いつかの君と相合傘をしたのもこんな季節だった
肩が濡れてたって、君となら良いんだよ
わたしたちだけの、2人だけのその季節は、もうどこに消えたかわからないけれど
好きだっていう気持ちはすぐそこにあるんだ

また雨が降って、2人傘をさして、君だけの世界に浸りたい   雨が上がって、虹が橋をかけて。
2人で指をさして微笑みたいね

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