uni

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2/5/2024, 4:03:42 PM

薄暗の中。小さな寝息を立てている、ぷっくりとした頬とおでこを愛でる。

朝の用意をあんなに急かさなければよかった、とか。
あのくらい、叱らなくてもよかったのかな?とか。
洗濯物なんてほっといて、もっとたくさん抱きしめてあげたらよかった…とか。

微睡む時の中で、後悔と反省が宙を舞う。

あまい匂いと抗いようの無い重力で、いつの間にか眠りにつく。



私の無骨で大きな手でも、余り過ぎるほどの愛しさ。


ふと…我が子の向こう側で、すやすやと妻が先に寝息を立てているのを確認してから、再度私は微睡んだ。

2/4/2024, 11:13:26 AM

髪の抜けた頭を抱きしめながら、彼は泣いてくれた。

そう、過去に妹は話していた。
これは実話であり、本当にあった話。

その彼とは、今は別れているが、その彼が今でも妹にとって最愛の人であるのは、側から見ても分かる。

現実の感情として、彼の事が好きであっても。
現実の理性や環境は、それを許さない。

彼女の病気は膠芽腫グレード4。

今はまた、その当時とは違う病と闘っている。

「最期」もう一度、妹を抱きしめてくれる人が現れることを切に願っている。

2/4/2024, 6:04:35 AM

彼女(実母)は思考する事を「止める」ことで、生きる上でのタスクを減らしていっている。
今や彼女は、小難しいことは一切考えなくなり、特別な判断は私が行っている。

たった100年前の世の中であれば、家の中で姑と呼ばれる女性は、日がな縁側に座り三度の食事を待つものであったし、それは人間の一種のストレス回避術で、防衛本能である気がしている。

だから、認知症は「神様がくれるもの」
とある精神科医のお話は、その通りだと思う。