薄暗の中。小さな寝息を立てている、ぷっくりとした頬とおでこを愛でる。
朝の用意をあんなに急かさなければよかった、とか。
あのくらい、叱らなくてもよかったのかな?とか。
洗濯物なんてほっといて、もっとたくさん抱きしめてあげたらよかった…とか。
微睡む時の中で、後悔と反省が宙を舞う。
あまい匂いと抗いようの無い重力で、いつの間にか眠りにつく。
私の無骨で大きな手でも、余り過ぎるほどの愛しさ。
ふと…我が子の向こう側で、すやすやと妻が先に寝息を立てているのを確認してから、再度私は微睡んだ。
2/5/2024, 4:03:42 PM