こかぴ

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3/21/2026, 3:24:30 PM

あーあ、最悪。
華の金曜日なのに、なんで残業してるんだろう。
飲んで帰ろうと思ったのに…

目の前にある少し減った仕事を見つめながらそう呟く。

「僕もですよ…上司、僕らにだけ仕事押し付けて…」

驚いた。
他にも人がいたなんて。

しかも、あんまり話したことない後輩の地味男くん…

「あっ…あぁ、いたんだ。ごめんごめん。
お互い早いところ終わらせて、早く帰ろうね」

そう言って、私と地味男くんはPCに向き合う。


「はぁーー!やっと終わったー!」

「先輩、お疲れ様です。」

そう言って地味男くんは暖かいコーヒーを差し出してくれた。
その優しさに泣きそうになったが、終電の時間が過ぎてしまい、タクシーで帰らないといけない現実に直面し、焦る。

「先輩?終電…大丈夫ですか?」

地味男くん…私の心が読めるのか?!
と思いつつ、私は既に終電は行ってしまったことを伝える。

「あの…良かったら、僕の家来ませんか?すぐ近くなんです。あっ!いや!!誤解しないでください!僕、姉と二人暮らしで…姉は気さくな人だし、女性の部屋なら先輩も安心かなって思って…」

焦る地味男くん、ちょっと可愛い。と思ったのは心の中にしまい、

「お姉さんに悪いけど…お願い…したいかも…」

金欠だった私には大変助かるお誘い。

地味男くんは、お姉さんにすぐ連絡を取ってくれて、無事に地味男くんの家に行くことになった。

帰り道はとても楽しくて、地味男くんのお姉さんも本当に気さくな人で楽しい夜を過ごした。

こんなに楽しい夜を過ごせるなら、地味男くんと二人ぼっちの残業も悪くない…かも。



「二人ぼっち」

10/4/2025, 11:30:18 PM

「今までありがとう。幸せになってね」

彼女は目にいっぱいの涙を浮かべながら小さくそう呟く。
甘えん坊で泣き虫な彼女。
いつもならすぐに抱きしめるのに、もうできない。

元彼女は、後ろを向き駅へと歩いていく。
どんどん小さくなる背中を見ることしかできなかった。

僕の海外赴任さえ無ければ、こうなることはなかったのに。
断れば良かったのかな。
後悔ばかりが押し寄せる。

でも元彼女もこの地でやりたいことがある。
僕も海外の地でやりたいことがあった。


僕も帰ろう。
帰って、引越の準備をしなくては。

でも、今日だけは許してほしい。
家に着いて、僕は一晩中泣き明かした。



「今日だけ許して」

10/3/2025, 1:45:25 PM

海を散歩してると、少し薄汚れたガラスの瓶を見つけた。
汚いなぁと思いつつ、気になった私はガラスの瓶を拾ってみた。

中には、1枚の紙が入っている。

「見知らぬ誰かさんへ

この手紙を見つけてくれてありがとう。
毎日病院で暇だから、この手紙を書いています。
僕は病気でもう長くはないみたい。

このまま死んでいくのはいやだ。
死にたくない…

この手紙を読んでくれた誰かさん、

僕と一緒に逝こうよ」


私は思わず紙を投げ捨てた。
もう、なんなの…
せっかく気分よく散歩してたのに。


その日からだ。
視線を感じるようになったのは。

最初は少しの違和感だったのが、今はすぐ近くに感じる。


今も目の前に…


いやだ…死にたくない……よ………



「誰か」

6/23/2025, 12:42:57 PM

はぁ…なんで私はこんなことしてるんだろう。
フリーターで毎日ギリギリの生活。

もう夢を諦める頃なのかな。

私は、子供の頃からアイドルになることを夢見てきた。

昔から可愛いねとたくさんの人に褒められ、高校の時には文化祭のミスコンで賞も取った。
可愛くなる努力も必死に続けてきた。
太らないように食事にも気を付けてきた。

でも、現実は厳しくて。
せっかく東京に出てきたのに、意味ないじゃん。

子供の頃の夢を叶えるのは楽じゃない。

もう、諦める時なのかな。
でも、諦めたくないの。

次のオーデションこそは………



「子供の頃の夢」

6/23/2025, 3:51:24 AM

なんで私を置いていくの。
もう何年も連れ添ってきたのに。

実家を出る時だって、無理して選んだ家。
全部君のためだった。

でも、仕方ないのかな。
もう17歳になった愛猫の君。

まだ一緒にいたかった。

どこにも行かないで、これからもそばにいてよ…



「どこにも行かないで」

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