難関と言われる高校に合格した。
ずっと野球に打ち込んできた僕の成績は平均的で、合格は厳しいと言われた。
三者面談では、両親と先生の両方に現実を見ろと言われた。
でも、僕はめげずに勉強を続け、合格した。
野球部のマネージャーを務める先輩の背中を追って。
彼女が卒業する時、僕は告白した。
君は
「私と同じ高校に入学できたら、いいよ」
と微笑んだ。
彼女は僕の成績を知ってて、そう言った。
きっと付き合う気はなかったからそう言ったのかも知れない。
「先輩。僕、合格しましたよ」
彼女は目を丸くして僕を見ている。
でもすぐに微笑んで
「1年間、信じて待ってたよ」
同じ高校に来るよう伝えたのも、離れ離れになるのが寂しかったから…と後でこっそり教えてくれた。
今では、野球部内で公認のカップルとなっている。
君の背中を追って、頑張って良かった。
「君の背中を追って」
6/21/2025, 8:48:07 PM