おそろいのセーター
今年も気づいたらあのセーターに袖を通す季節が来た
毎年きっとタンスから取り出すたびに
ふと思い出すのだろう
そういえば今何してるかな?って
どこで何してるのか分からないけど
とりあえず元気ならいいな
誰よりも自由に幸せに生きていてくれたらいいな
他の誰にもあなたの人生を邪魔する権限は無い
だからあなたには幸せでいて欲しい
特別お金持ちとか幸運が続くとかじゃなくても
とりあえず普通に元気だよと
答えられるならそれで十分
それ以上は望まないから
あなたはずっとこれから先も大切な人だから
おそろいのセーターはもしかしたらあなたはもう、、
それでも構わないよ
私の思い出の中では
今でもずっとあなたは輝き続けているから
今は はなればなれだけど
ずっと心の中では繋がっている
よく聞くフレーズだけど
本当にそうだと思っている
だって私たちはずっと思い合っているから
どんなに遠く離れていても大丈夫
例え今がどんなに困難な状況でも
ずっと変わらず大切に思っているから
一度は心を全て許したあなただから
この先もずっとあなたは私の中で唯一無二の存在
他に変わりはいない
大丈夫
信じているから
はなればなれでも
この地球の上では一緒なんだから
この広い世界で生きていくことは
はなればなれだろうと関係ない
辛い時はあなたをそばに感じる
楽しい時はより近くで笑い合いたいと感じる
つまり そういうこと
私には翼がある
でも片っぽだけの翼だから飛べない
もう片っぽはあの人が持って行ってしまった
私が自由に空を飛び回ることができたのは
あの人が私の翼を支えてくれていたから
いつもそばで支えてくれていた
どんなに嵐の時でも
どんなに吹雪の時でも
いつだってそばで支えてくれていた
だけどある日
自由に空を飛び回る私に
もう君には支えが必要なそうだね
だからこれからはひとりでも大丈夫だね
と言って私の元をあの人は去って行ってしまった
あんなにいつもそばで支えてくれていたのに
もう飛び方さえも思い出せなくなり
もう飛べなくなってしまった
私の元に残ったのは片っぽだけの
飛べない翼
もう一度 空を一緒に飛びたい
それが私の唯一の願い
気づけばもう秋の空
実りの季節である秋だけれど
すすきを見ると
なんだか少しだけ切なくなる
秋は色鮮やかな紅葉の季節でもあり
枯れた落ち葉が虚しさを感じさせる季節でもある
もう秋なんだなと
私の時間はずっとあの日から止まったまま
置いてけぼりで
でも季節はまた次の季節に移り変わる準備を始めていく
時間は待ってくれない
さよならの準備はできた?
出会った頃は、どっちかっていうと
そこまで好きだなんて思わなかった
とりあえず、付き合ってみて
付き合っているうちに好きになっていくような気がしていた
あなたはいつも好きだと伝えてくれて
言葉でも態度でも表してくれた
私はそれにいつも応えながら
好きってなんだろうって思っていた
この先ずっとずっとこの人と一緒にいるのかな
よくわからないけど、今は先のことは考えなくてもいいや
今が楽しければとりあえずそれで十分だなって
でも月日が流れていくうちに
いつのまにか好きという気持ちが大きくなって
いつも伝える側になっていた
あなたはいつも応えながら
何を思っていたのだろう
知らず知らずのうちに好きの大きさが違っていた
そんなことにも気づかずに月日が過ぎ
とうとうあなたは私の元を離れて行った
あなたは私の好きに応えてくれなくなった
あんなに好きだと伝えたのに
あんなに好きだと言ってくれたのに
何が2人を離れさせてしまったのか
あなたは最後にこう言った
お互いが必要だと思えたらいつかきっとまた会える
だからそれまではさよならしよう
この言葉がずっと脳裏に焼き付いている