私には翼がある
でも片っぽだけの翼だから飛べない
もう片っぽはあの人が持って行ってしまった
私が自由に空を飛び回ることができたのは
あの人が私の翼を支えてくれていたから
いつもそばで支えてくれていた
どんなに嵐の時でも
どんなに吹雪の時でも
いつだってそばで支えてくれていた
だけどある日
自由に空を飛び回る私に
もう君には支えが必要なそうだね
だからこれからはひとりでも大丈夫だね
と言って私の元をあの人は去って行ってしまった
あんなにいつもそばで支えてくれていたのに
もう飛び方さえも思い出せなくなり
もう飛べなくなってしまった
私の元に残ったのは片っぽだけの
飛べない翼
もう一度 空を一緒に飛びたい
それが私の唯一の願い
11/11/2023, 2:07:50 PM