異性に興味がなくて、
教室の端っこで
数少ない友達と話す私。
そんな私にたまに話しかけてくれる彼。
私なんかよりみんなと話してた方が
楽しいんじゃない?
無理してお話ししなくて良いよ。
なんて思っていたのに
君と話すことが
だんだん楽しくなってきちゃって
みんなに向いているその意識の時間が
少しでも自分に向いてくれる秒数に
変わったら良いのに なんて
考え出したら
第一章のはじまり。
–恋物語–
静まり返った時間に
目が覚めちゃった。
人も動物もきっと寝てて
私だけが夜と友達になれる
特別な時間。
夜風に乗って聞こえる
空と会話。
それでも
人を守る蛍光灯が
夜の星を隠しちゃう。
星とはしばらく会ってない。
会うのは月と紺色の空。
自然の音に耳を傾けて
少しだけ世の中を支配した気分になって
お布団戻ってまたおやすみ。
–真夜中–
愛があれば戦争は起きない。
みんながみんな等しく愛を持てないから
わざわざ争い事を起こす。
誰かに不倫したり悲しんだり落ち込んだり
そんなことも起きないはず
愛があればなんでもできる「それ」は
あなたの自己満じゃない?
愛があれば戦争は起きない
できないでいいことができるなら
愛じゃない
–愛があればなんでもできる?–
あの時ああしてれば良かった…
なんであの時ああしなかったんだろう…
あんな事しなきゃよかった
言えばよかった…すれば良かった
言わなきゃ良かった…しなきゃ良かった…
やり直したい…
大丈夫。やり直したとて、同じように思うさ
どうせ何やったって後悔するよ
ないものねだりだから。
満足できないんだから。
–後悔–
たんぽぽの綿毛のように
体が吹き飛んだ心地がした。
たんぽぽはたどり着いた地を
自分の我家として、
次に引っ越しするまで過ごす。
どこに行くかもわからない
でもたどり着いた場所が家となる。
どこに行くかも分からないなんて
あまりに怖くて足が震えるのに
問答無用で吹き飛ばされる
家の在処は風まかせ。
臆病な私は新天地が怖くて仕方ない。
わたしはたんぽぽにはなれない。
たんぽぽのように逞しくはなれない。
–風に身をまかせ–