塔の上に住むラプンツェルは
18年間どう過ごしてたっけ…?
午前中は
ほうきとマップで掃除して
洗濯して
二、三冊好きな本読んで
壁に絵を描いて
ギター、編み物、料理…
午後は
パズル、いたずら、ダーツ
いたずら、バレエ、チェス
キャンドル作り、ヨガ、絵画、運動、裁縫…
室内で出来ることって沢山あるなぁ…
まずは真似からしてみようかな?
…と、雨の日の休日
外を見ながら考えるわたしは
一日限定プリンセス。
–おうち時間でやりたいこと–
将来は何したい?
明日は何しよう?
「今」しか見てない
「今」が楽しい
将来が怖くて仕方ない
明日が怖くて仕方ない
「今」しか見れない
「今」が怖い。
自分のことしか見ていないあの頃
自分のことすら見えていない現在。
趣味に熱狂的だったね。
習い事、ボランティア、楽しかったね。
くだらない
でもそんなことに夢中になって
楽しめていたのが羨ましい。
子供の自分に嫉妬。
あの頃以上に何もできなくなった私。
楽しいを犠牲に
我慢を沢山覚えた私。
どうか今だけ叫んで泣くのを許してね。
–子供のままで–
例えば大声を出して好きを伝えれば
相手に想いが届くのか?
「どのくらい愛してるか」なんて
自分にしか分からない目に見えないものを
口で伝えるのは難しい
重い 想いを。
目に見えないこの重いを伝えるには
感情に響くように伝えなきゃいけない。
緊張しちゃうなぁ。届いて欲しいなぁ。
重い想いを受け取って欲しい
大声を出せば想いが届くのか?
答えは知らないが、
重い想いを受け取って欲しいから
大声で伝えるんだろうね。
–愛を叫ぶ。–
白い体に黒い斑点
この色鮮やかな世界で
モノクロに生きるあなた。
モードコーデを見にまとう
憧れの存在。
景色に溶け込んで負けるどころか
周りを自分の景色にして
あなたが飛べばそこは花道。
その気になれば潰せそうな
羽のようなあなた
風とおしゃれを身に纏って
今日はどこを飛んでるの?
–モンシロチョウ–
あの日世界はこう映ってた。
地元の観光地だなんて思えないほど
広大な土地にたくさんのお花畑で。
別の国に来たんじゃないかって
本気で思えるほどだった。
大人になって訪れたそこは
すでに閉鎖されて荒地になってた。
思い出とはまるで違う場所。
「こんなだったっけ?」
よく思えばあれは私の体が
小さかったからそう見えたのかもしれない。
でもいつまでもその感覚と記憶が
鈍らないので、
わたしの中でここは別世界の場所。
–忘れられない、いつまでも–