わたしは色んな悪い意味で、特別な存在だったと思う。家で罵詈雑言を聞いているため、よその家庭のお子さん(同窓生)などに、自然と刺さる物言いをしたり、傷つけてきたと思う。
しかも意図せず、無意識にしていると思う。
今でもそうだ。大人になっても子供の頃の傷は深く残り、体験はわたしに悪影響を与えている。
最近ようやく、自分が特殊な対応をしている可能性があることに思い至ったが、どういうところで人の道を外しているのかまでは自覚できず、悩んでいる。
わたしは、特別というより、特異または特殊というべき存在である。
【特別な存在】
これはまさにわたしだ。
いや、わたしなら「みたい」ではなく「バカだ」。
何で生きているのかわからない不良品だ。
誰の役にも立てない穀潰しだ。
頭が良い訳ではない。
心が豊かな訳でもない。
人から評価されることもない。
評価されて、ネガティヴな内容だ。
それはそうだ。
こんな出来損ないにかける言葉など、それで十分だ。
【バカみたい】
一青窈さんでしたっけ。あれ以降「二人ぼっち」という使い方が増えたなぁと。本来は「ぼっち」がつくなら「一人ぼっち」のはず。
「二人ぼっち」ねえ。
実感としてそんな感情は持てずにいるかな。
【二人ぼっち】
お皿の割れる音。
大人の男性の怒鳴り声。
目の前で髪をつかまれて暴力を振るわれる兄。
罵詈雑言。
ごめんなさいと震える兄の声。
ごめんなさいとは何だ!
激昂した叫び声と、耳を覆いたくなる音。
夢なら醒めてくれるのに。
これが夢なら、あの怒鳴って暴れている酔っぱらいをどうにかして、兄を助けてあげられるのに。
現実はあまりにも無力だったわたし。兄を救える夢は夢であって、とうとう現実にはならなかった。
【夢が醒める前に】
どんな時にこの言葉を使うのか、わたしにはわからない。「胸が高鳴る」ような経験がない。
酔った父の怒鳴り声に、暴力に、胸がぎゅっと締めつけられる想いはいっぱいしてきた。心臓が本当に痛くなった。存在を、想いを、ないがしろにされて、泣けないくらいつらい想いはしてきた。
胸ってどんな時に高鳴るの?
わたしには良くわからない。そもそも高鳴るってどうなることなんだろう。それすら知らずに生きているのだ。
【胸が高鳴る】