まそむ

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1/12/2026, 10:08:26 AM

父の暴言暴力は、毎日続いた。
夕飯タイムは父のDVタイム。お酒を飲んだ父がちょっとしたことで荒れて、兄に鬱憤をぶつけた。

小学生だった兄は些細なことで怒られ、例えば傘を電車に置き忘れたとか、コンパスを分解したとか、それだけで怒鳴られ殴られた。ごめんなさいはどうした、と父ががなり、兄が消えそうな声でごめんなさいと謝り、父は更に激昂して、ごめんなさいとは何だ、ふざけるなと殴る。それが毎日三時間くらい続く。母は止めない。見ないふりでご飯を食べていた。

ずっとこのままこんな生活が続くのだと思った。
父に逆らえば殺されるとすら思った。兄の次の標的はわたしだと怯えていた。

【ずっとこのまま】

1/11/2026, 10:40:41 AM

いいか。家庭はひとつの社会なんだ。文句があるなら出て行け。この家庭は俺の家だ。

社会だというなら余計に、色々な意見があって当たり前じゃないの?

うるさい黙れ、俺の言うことが気に入らないなら出て行け!

父は僕の首元を掴んでズルズル引き摺り、庭に放り出した。上着なんて持っていない。ヒーターの効いた室内の格好のまま、雪の降りそうな凍える庭に投げ出されたのだ。

このまま凍死するのかな、と思った。時間はどんどん過ぎて、白い空はみるみる暗くなった。震えが止まらない。末端の感覚は無くなっていた。
僕は意識を手放した。

【寒さが身に染みて】

1/10/2026, 12:00:59 PM

四年制の大学に行った。通学片道2時間。電車とバスを乗り継いで更に歩いた。家族は名のある一流校ではなかったので、入学祝いさえされなかった。

講義が終わったら五時前。門限は五時だった。不可能。そしてサークル・部活禁止。でもこっそりサークルに入った。会費は払い、名簿には名前を書かなかった。成績表に掲載されてしまうから。

大学でも過干渉な親にがんじがらめだった。
わたしは二十歳を機に帰宅拒否を始め、家出した。大学も辞める覚悟だった。若いうちに失敗したかった。何もかも先回りされる生活に危機感を抱いていた。

結果、親が折れて、家賃を出すからまともな家に住んでくれと言われ、バイトは禁じられた。わたしは不動産を回りアパートを借りた。レタスすらひとりで買えない自分に気付けた出来事であった。

【20歳】

1/9/2026, 12:22:03 PM

クロワッサンが大好きだ。
その名は三日月を意味するという。

僕は塾帰りに必ず焼きたてのパン屋さんに寄って、クロワッサンを買って帰った。家で勉強中、休憩の時に頂くのだ。バターたっぷりのサクサクのクロワッサンを食べていると、幸せな気持ちになる。もう少し勉強頑張るかあ、という気分にもなるのだ。

パン屋さんはとても小さい頃からの馴染みで、ミニクロワッサンが小さい頃からの好物だった。だから店主さんは僕に、昨日焼いて残ったクロワッサンをおまけしてくれたりもするんだ。誕生日のケーキは絶対そのパン屋さんに頼んだ。スポンジケーキの美味しさが、並のケーキ屋さんを抜きん出ていたからだ。

そのパン屋さんも後継者不足で閉まるという。僕の思い出が詰まったお店だけに寂しい。

【三日月】

1/8/2026, 10:46:07 AM

お題を見た時に思い浮かんだもの、それは金平糖である。日本には青いお菓子は、基本的にかき氷のブルーハワイくらいしかない。日本人は青色が食欲に繋がらないと聞いた覚えがある。海外では青い食べ物も結構あるので、恐らくは文化的なものだろうと個人的に思う。

だが例外は金平糖だ。青くても美味しそうに見える。青、白、桃、緑、黄色、色んな色の金平糖が混ざってひと袋に詰められていて、小さな金平糖はまるで星砂のように可愛らしくて。

小さな金平糖をひと粒ずつ、大事に大事に食べるのが好きだった。

【色とりどり】

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