まそむ

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1/7/2026, 11:45:50 AM

昔はね。雪は本当に真っ白だったの。融けても泥水ではなくて、そのまま飲める水になったの。ばあちゃんの疎開先は、とっても空気も水も綺麗だったのよ。

そう僕はばあちゃんに聞かされてきた。
ばあちゃんは目を細めて言う。

初雪をね、どんぶりにいっぱい盛ってね。貴重だったお砂糖をそっとかけてオヤツにしたの。美味しかったわあ。

どんなに美味しかったのだろう。今作るかき氷なんて目じゃないくらい貴重で、美味しいオヤツだったのかな。そういえば、ばあちゃんはかき氷は「しぐれ」が好きだ。シンプルさが、雪のご馳走を思い出すのかもしれない。

【雪】

1/6/2026, 11:39:09 AM

ねえ、君。僕の大親友。
僕のことを唯一分かってくれる大切な友。

君と一緒にいたい。
いつまでも、いつまでも。

でも君はただひと言、ニャアと鳴いて、目を閉じた。
ダメだ。まだ逝っちゃダメ。僕と一緒にいて。
僕には、君しかいないんだ。

僕は冷たくなりゆく君を抱きしめる。
涙が止まらない。

ああ、引き留められず、君は逝ってしまった。
僕も君と一緒に。ずっと一緒だからね。

僕は君を抱えたまま、マンションのベランダから身を投げた。

【君と一緒に】

1/5/2026, 10:22:27 AM

初冬の晴れた気持ちの良い日を、小春日和と呼ぶ。これは冬の季語でもある。冬晴れという言葉は、小春日和とはもう呼べないほど冬が進んだ頃の、木枯らしが吹かず、空が澄み渡って暖かい日を指す。冬日和ともいう。

温暖化のせいか、雪も少なくなっているし、冬日和も増えてきている気がする。近くにスキー場があるが人工雪に頼らねばならない様子であるし、山の峰々は真っ白にまでは冠雪せず、山肌が若干見えている気がする。雪解け水を水源としているうちの県では、山に夏まで残る雪渓などは貴重な水源でもある。その雪が積もらない。夏まで残らない。これは危機的状況なのではないかと密かに危惧する次第である。

気持ちの良い冬日和でも、先を思って悲観的に考えてしまいがちなわたしである。

【冬晴れ】

1/4/2026, 12:13:44 PM

小さい頃から幸せは自分で決めることだと思っていた。少女パレアナを読んだのはもっと後の話。

父は食事の席で酒をあおっては兄に暴言暴力を振るった。母は止めもせず見てみぬフリをしていた。暴言暴力は三時間に及ぶこともあった。父は自分の激昂に興奮してどんどんエスカレートした。殺されかねないと思うことも多かった。兄の次はわたしだ。実際に暴力を受けるより、目の前で見せつけられることが怖かった。

だから日記に毎日、「明日はもっと酷いから、今日はきっとまだ幸せ」と綴っていた。兄が殴られない日を記そうと思ったが、途切れることなく毎日続いた。

空が綺麗であれば、きっとわたしは幸せなのだ。
そう思い込もうと努力していた、小学生の思い出。

【幸せとは】

1/3/2026, 10:55:25 AM

日の出前は寒い。夜の寒さが一段と増して、そして太陽が顔を出す。

神奈川県、某市某所は、満天の星が見られる隠れスポットだった。今は知らない。当時バイトしていた店の店長に連れて行かれて、空一面に広がる星空を見た。星が多すぎて星座が分からない上に天の川も見える。肉眼で、不自然に動いている人工衛星も見えた。

眺めているうちに星が徐々に薄くなっていって、空が白んできて、朝焼け色に染まっていって、寒さが急激に強まって、そして朝が、太陽がやって来る。

太陽が昇ると寒さは急にやわらいでゆく。
不思議だよね。

【日の出】

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