まそむ

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小さい頃から幸せは自分で決めることだと思っていた。少女パレアナを読んだのはもっと後の話。

父は食事の席で酒をあおっては兄に暴言暴力を振るった。母は止めもせず見てみぬフリをしていた。暴言暴力は三時間に及ぶこともあった。父は自分の激昂に興奮してどんどんエスカレートした。殺されかねないと思うことも多かった。兄の次はわたしだ。実際に暴力を受けるより、目の前で見せつけられることが怖かった。

だから日記に毎日、「明日はもっと酷いから、今日はきっとまだ幸せ」と綴っていた。兄が殴られない日を記そうと思ったが、途切れることなく毎日続いた。

空が綺麗であれば、きっとわたしは幸せなのだ。
そう思い込もうと努力していた、小学生の思い出。

【幸せとは】

1/4/2026, 12:13:44 PM