NoName

Open App
9/7/2025, 12:38:33 PM

ポタ…ポタ…

屋根の上にあたる雨の音が
僕と君の間に流れる気まずい隙間を埋めていく

会話のない時間、合わない目線
聞こえるのは、雨音だけで

カバンの持ち手を握る力が強くなる
空気は涼しいはずなのに、汗ばむ


バッと振り向くと、パチリと目が合った
「あ…」
お互いに見つめ合う一瞬


僕は心を決めて
すぅっ…と息を吸い込んだ

口を開いた

「  あのさ  」





雨と君

8/26/2025, 5:42:35 PM


寄せては返す波
靴下を脱いだ足を伸ばすと
触れてくる心地よい温度


汗ばむ身体を
すっと冷ましていくように

君への想いも
冷ましてくれたらいいのに

(素足のままで)

7/3/2025, 3:15:31 PM



踏み出すことができれば
あと一歩、一歩だけでいい


何も変わらない毎日を少しだけ変えたかった
凝り固まった頭も心も
変えたかった

また私だけ、取り残されないように
私が変われる

どこか遠くへ

7/1/2025, 1:24:20 PM

風に乗って来る

熱と
草の香りと
思い出の中の君の声


今日も私のスカートをひらりと浮かし
膝をかすめて

心をかすめて

消えていく

6/3/2025, 10:43:03 AM



波の音
白く光る雲


まだ夏には程遠い、優しい日差し

歩く。歩く。歩幅を合わせながら


他愛もない話をしていた
視界が淡いピンク色で染まっていく中で、ただ

 


「…遠くに行くんだ」

だから今日が最後。
そう笑った君はどこか寂しそうで。
それを聞いた私は今、どんな顔?


ぼやけていく足元
袖で拭って笑う


「ねぇ、いつかまたー。」


ここで。と呟いて伸ばした小指を君に差し出した


(約束だよ。)

Next