récit

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3/26/2024, 11:59:03 AM

月と地球はお互い羨望の的。

月は地球の賑やかさに刺激受けて少し派手になりたいと言っている。

地球は月の静けさに癒やされてもっとのんびりしたいと思ってる。

ないものねだりの典型的例だ。

みんなの心の深いところに潜んでいる。

月を指差して指先ばかり見てると本質が見えない。

見た目や表面だけで判断すると隣の芝生の色が青く見える。

題「ないものねだり」

3/25/2024, 1:05:31 PM

好きでない食べ物も
好きな人と一緒に食べると
めっちゃ美味しい感じがする。

好きな食べ物でも
好きでない人と一緒に食べるとなんか美味しさが三割減っちゃう。

心の味覚ってのは不思議。

題「好きじゃないのに」

3/24/2024, 11:09:04 AM

雨がちらつき始めた。
バッグを頭にかざし小走りになる。
信号待ちの間、街路樹の下で雨宿りをする。
枝にはムクドリが羽を濡らして寒そうにしていた。

大丈夫かなムクドリさん。
後で虹が現れたらいいね。

ムクドリの目には虹が14色に映るという。

それは素敵な雨上がりの光景だろうね。
早く雨上がるといいね。

題「ところにより雨」

3/23/2024, 1:38:38 PM

尊大な魔女ゾワメムはひとり鏡を見ては自分を世界一美しく特別な存在だと信じている。
実際は髪はガシャガシャ、顔は灰色、服はカビと毒草の焦げたにおい。
齢500年を超えても変わりなくマウント人生を貫いている。
ゾワメムの歪み鏡はまさに彼女にとって特別な存在。


題「特別な存在」

3/22/2024, 11:14:54 AM

山を登り壮大な眺めに癒される。
やまびこスポットでヤッホーと叫べば山は返事をくれて
声が響き合い元気が満ちるだろう。
きっと楽しくなる。
けれど意外にも周りの人は誰も叫ばない。
ちょっと勇気がいるけど
バカみたいと思われても
ヤッホー!

題「バカみたい」

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