récit

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3/21/2024, 10:52:41 AM

3月の曇り空の休日に
僕は海岸線を車で走る。
宇多田ヒカルを聴きながら。

彼女の歌声は寂しげにひとりぼっちの詩だ。

今この空間に浮かぶ影は
孤独な歌のミューズ。

感傷的過ぎない歌詞が
僕の中で重なる。

ミューズと僕の
二人ぼっちで満たされる
ドライブだ。

題「二人ぼっち」

3/20/2024, 10:40:12 AM

森の子グマからの贈り物、キノコいっぱいの宅配便。

キノコのパイを作って、感謝の気持ちと楽しいお食事の誘いのお手紙を書こうととしたら目覚ましの音。

夢中で美味しそうなパイを作ったのに食べずに目が覚めた。

お礼状書く前に食べるべきだったのかな。


題「夢が醒める前に」

3/19/2024, 1:03:48 PM

旅行のはじまり。
コンサートの幕が上がる前。
今から何かが始まる時は
胸の中に
春の光に飛び跳ねるうさぎがいるみたい。

題「胸が高鳴る」

3/18/2024, 1:46:22 PM

T氏は朝起きると売れっ子芸人になっていた。

仕事は忙しい。睡眠時間は3時間。一言一言に神経を使う。みんなが自分に注目する。その辺をぶらりと歩いてるだけでも疲れる。

人気商売に対する世の中の評価は曖昧で不確かだ。
自分のお笑いの才能も不確かだ。

昇降前後かき混ぜながらどうにか進んでみる未知。


題「不条理」

3/17/2024, 1:25:49 PM

人前では泣かなくても心の中では涙が溢れていることもある。

優しい心を持つ人や、自分の弱さを見せたくない人、それぞれが違う思いを抱えている。
泣いていいのに。

題「泣かないよ」

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