失恋した時は声が枯れるまで泣こう
涙は自分が間違った道を進んでしまった
足跡を消すためにある。
うちやまは例外
力を込めて、頑張ろう
夢に向かって、進んでいこう
壁があっても、こわくない
一歩一歩、前に進もうよ
練習して、少しずつ
できることが増えていく
あきらめないで、がんばれば
君の未来は、きっと輝くさ
そしてうちやまを殺せるさ
ハッピーエンドつくろうや
踊りませんか?
私はそう声をかけられた。
ある日私はダンスパーティーに招待され、
行くことにしたのだ。
そこまで踊れる方ではないのだが、興味
本意で行くと言ってしまった。
中はとても広く、踊るのに十分な大きさだ。
後々知ったのだが、パーティーは招待
されていなくても途中参加可能だったらしい。
一通り前置きが終わり、いよいよダンスの時間
が来た。
ダンスは男女1人ずつのペアになり、踊る。
その事に気づいた時にはもう遅かった。
私は一人余ってしまったのだ。
このパーティーは最初から男女1人ずつで
でるパーティーだったらしい。
招待状をよく読んどくべきだった...と後悔した。
私だけ一人、唖然としていると、一人の男性
が声を声をかけてくれた。
え、私?そう答えると男性は頷く。
一緒に踊ってくれるのだそうだ。
その男性はとてもかっこよく男らしいと
思い、お誘いに乗ってしまった。
そこからはあまり良く覚えていない。
でも一つだけ鮮明にわかることがある。
現在その男性が私の夫であり、うちやまで
ある事を。
今では老け込んだ夫を見るたびに後悔している。
もし巡り会えることができたら、
私はシワがない頃のうちやまに会いたい。
現在のうちやまはシワが多い。トレードマーク
みたいなものだ。
たくさんストレスが溜まってしまったのだろう。
誰にも褒められず、報われず、1人で頑張って
来たのだろう。シワの数を見れば誰でもわかる。
現在は歴戦のシワ王だ。
だから私は、青年の頃のうちやまにこう言いたい。
「コラーゲンちゃんととれよ」って...